2015年10月10日より全国公開
東映
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1972年に刊行された児童文学「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」を映画化した本作。児童文学なので当たり前ですが、すごくわかりやすいストーリー、メッセージで、キャラクターたちの見栄えも可愛くて、子どもたちが喜びそうな作品だと思いました。主人公はネズミたちですが、同じネズミでも陸地に住む街ネズミもいれば、船に乗るネズミ、島に住むネズミと属性が違っていて、設定がユニーク。当然ながらネズミに詳しいわけではないので、敵は猫というありきたりの設定ではなく、イタチという点にも何だか「なるほど」と思い、意外性が楽しめました。ラブストーリーをほのめかす要素もちらっとありつつ、そこはやはり児童文学ということでか掘り下げすぎず爽やかに描いて終わる点も子どもに見せやすいですね。小さな動物が力を合わせて大きな冒険に出かけて、チームワークで無敵と言われた悪党を倒すといった構成に、一人ずつの力は小さくても皆で力を合わせて勇気を出せば、無理だと思えることも成し遂げられる…、そういった子どもの頃に教えておきたい理念そのものがわかりやすく描かれていて、幼稚園くらいのお子さんと一緒に親子で観るのにオススメの作品です。 |
児童文学の映画化なので、大人のデートで観るタイプの作品ではありませんが、無類のネズミ好きというならば観てみても良いと思います。また『ALWAYS 三丁目の夕日』『STAND BY ME ドラえもん』を手掛けた映像制作会社、白組による作品なので、映像制作やアニメーション制作に興味があるカップルなら、違った視点でも楽しめると思います。小学生のお子さんと親で一緒に行く場合や、子連れデートにはちょうど良い映画です。 |
どこまで実際の動物の生態に忠実な設定かは不明ですが、こういったストーリーから動物同士の関係性などにも興味を持ってもらえると良いですね。また仲間やチームワークの大切さといった、シンプルだけど子ども達に知っておいて欲しいメッセージが詰まっているので、キッズにぜひ観て欲しい作品です。幼稚園くらいの小さなお子さんでも理解できる内容だと思います。 |
©2015『GONINサーガ』製作委員会
2015.9.29 TEXT by Myson