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GONIN サーガ

2015年9月26日より全国公開／PG-12
KADOKAWA、ポニーキャニオン
公式サイト　　　

本作は、前作『GONIN』の続編（5人組による五誠会大越組襲撃事件から19年後のお話）で、前作の登場人物たちの子どもたちの物語となっています。内容的には本作だけを観てもわかりますが、前作のシーンが登場するので、できれば前作を復習してから観た方がより楽しめると思います。
ヤクザの世界の恨み辛みが全面に出ていて、やることもかなり豪快なので、正直「そんなにやられているのに大丈夫なの？」と思うシーンもたくさんありました（笑）。でも一般人である私にはわからない道理や信念があり、そこを最後まで貫き通す主人公たちの姿には熱いものを感じました。
前作では、佐藤浩市、本木雅弘、ビートたけしなどが出演していましたが、今回は東出昌大、桐谷健太、柄本佑などがメインキャラを演じていて、このシリーズが若い世代に引き継がれたと同時に、映画俳優としても次世代へと橋渡ししているように感じました。なかには、前作から引き続き出演しているキャラもいるので、前作を知っている方はぜひ登場シーンを楽しみにしていてください。また今回は“GONIN”のなかに唯一、土屋アンナが演じる女性キャラがいるところもポイントです。彼女も本作における重要なキーパーソンを演じているので、ぜひ注目してみてください！

デートで観るべきというタイプの作品ではありませんが、二人共バイオレンス系の作品がOKならデートで観ても良いと思います。もし相手を映画に誘うにあたって不安だったら、まずは前作を一緒に観て様子を伺ってみるのもアリです。とはいえ、気兼ねなく観るのであれば友達同士か一人で観ることをオススメします。それか女子が草食系の男子にオススメして男らしさを学んでもらうのも良いと思います（笑）。

PG-12なのでキッズは大人と一緒なら観られますが、激しい銃撃シーンがあったり、内容的にも前作から引き続くややこしいやり取りが多いので、大きくなってから観ることをオススメします。ティーンは、彼らのような“やられたらやり返す”精神は決して真似してはいけませんが、非現実的な世界を疑似体験するという意味で観るのはアリです。銃は持たずとも、強くタフな大人になることを目指しましょう。

2015.9.14　TEXT by Shamy