2012年7月28日より全国順次公開/R-15
トランスフォーマー
公式サイト 予告編
自分の生活が崩壊し、社会に絶望した主人公の中年男性フランクの敵というのは、非常識な人間や、わがままで自己中心的な人間など、人間性に問題がある人たち。法で裁く相手ではないので野放しということで、自分で片付けようとします。フランクは正しい言い分も持っているし、彼に共感する人もいると思うので、映画上でダメな人間をお仕置きというのは爽快感があるかも知れませんが、殺すほどでもないのに〜とは思いました。あと、自分がうまくいかないことの八つ当たりに見えてしまったので、ダーク・ヒーロー的な存在にも見えませんでした。 ちょっとでも真面目に観てしまうと、主人公たちも結局社会のバカと同じ側の人に見えちゃうんですよね。 冒頭の主人公の妄想シーンにはビックリで、あのシーンで相当ぶっ飛んでる映画というのは理解しました(笑)。人によっては不謹慎だと言って怒るかも知れないですが、これは映画なので、現実とは切り分けて観て欲しいと思います。単純にバイオレンス・ムービーとして楽しむべきですね。ちなみに、主演のジョエル・マーレイは、ビル・マーレイの弟です。 |
両方ともバイオレンス・ムービーが好きなら良いと思いますが、好き嫌いが分かれる映画ではあります。妊婦さんや、小さなお子さんがいる方は冒頭のシーンがちょっとショッキングなのでご注意ください。あと、ザ・常識人で冗談や架空のストーリーもエンターテイメントとして観られない方を連れていくと、映画に対する説教を聞かされたりで、面倒かも知れません。カルト・ムービーが好きなカップルは良いですが、それ以外の方はアクの強い映画が好きな友だちと観に行くか、一人で観に行くのが良さそうです。 |
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2012.7.29 TEXT by Myson