2017年11月11日広島先行公開、11月18日より全国順次公開
KADOKAWA
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片瀬那奈演じる35歳独身の美人編集者ナギと、風間杜夫演じる65歳バツイチ経営者の誠一郎が織りなす大人向けのラブコメディ。広島県庁が実際に行っている婚活事業「みんなでおせっかい!『こいのわ』プロジェクト」を題材に、さまざまな事情を抱える男女が人生のパートナー探しに奮闘する姿を通して、介護や少子化といった社会問題をユーモアたっぷりに描いていきます。正直に告白すると、三十歳差の恋愛で、しかも男性が有名な会社経営者という設定に、“経済力ありきの恋愛”や “玉の輿=シンデレラストーリー”という構図を想像していました。しかし、結論から申しますと、それは完全に筆者の見当違いで、恋愛に対して不器用な男女がそれゆえに遠回りし、だからこそ心から惹かれる相手に巡り会えるという、とってもピュアなラブストーリーでした。単なるシンデレラストーリーでは終わらせない結末も、さすがは映画の“ガメラ”シリーズや“デスノート”シリーズを手掛けた金子修介監督作品といった印象です。ロケ地となった瀬戸内海のさわやかな風を感じさせる景色にも旅情を掻き立てられます。 |
結婚を否応なしに意識させる内容で、デート向きとは一概に言えませんが、年の差恋愛をロマンチックかつ現実的に描くという点では、年齢がネックになって前に進めない男女が一緒に観ると良い刺激をもらえると思います。とはいえ、やはりオススメなのは、婚活に興味のある女子同士で観ること。自分自身が結婚に何を求めているのか、どういう相手を選べばいいのか、考えさせられる要素が随所に描かれていますので、観賞後は女子トークが盛り上がること間違いなし!年齢ではなく「この人!」と思える人に出会ったときが適齢期であると勇気をもらえると同時に、「出会いを求めて積極的に外に出よう!」という前向きな気持ちになれるはずです。映画初主演となる片瀬那奈の明るく健康的な魅力と、美しい脚線美には同性ながらもうっとり。そんな片瀬自身の結婚観について直撃したインタビュー記事もぜひお読みください! |
婚活や結婚がテーマの大人向けのコメディなので、キッズやティーン向きではありません。ただし、大学生くらいになってから観ると、将来の結婚に向けたシミュレーションとして参考にすることもできると思います。パパやママの再婚を望むキッズやティーンなら、さりげなく本作に誘ってみるのも良いかも知れません。 |
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■片瀬那奈さんインタビュー
©2017「こいのわ」製作委員会
2017.11.15 TEXT by min