TOP > 映画批評TOP > 映画批評カ行 > HERE

クーパー家の晩餐会

2016年2月19日より全国順次公開
ギャガ
公式サイト　　　

本作は、ダイアン・キートン、ジョン・グッドマン、アマンダ・セイフライド、オリヴィア・ワイルド、アラン・アーキン、エド・ヘルムズ、マリサ・トメイ、ジューン・スキッブ、アンソニー・マッキーなど、重鎮から若手人気俳優まで、豪華キャストが共演、年に1度、家族が集まるクリスマスイヴの夜に、各自が秘密を抱えてやってくるというストーリーです。家族だからこそ、いろいろと口を出したくなる側もいれば、そっとしておいて欲しいという側もいるのは、どんな家庭でもきっとありますよね。だから面倒なことにならないように、嘘で固めて取り繕ったり、秘密がばれないように隠しておいたり…。でも、いつまでも隠し通せるものでもなく、秘密がばれたときに、家族の真価が問われます。家族同士ってもしかしたらお互いに一番面倒な相手だけど、やっぱり最後は頼れる存在で、帰るところなんですよね。そして、幸せなふりをするのは、家族に心配をかけたくないからってことで、これも愛なんでしょうね。改めてそんな風に思わせてくれる作品です。群像劇なので、どんな方が観ても共感できるキャラクターが1人は見つかるはずです。ワンちゃんもとても可愛いです！

デートで観るのもオススメです。いろいろな世代のキャラクターが登場するので老若男女楽しめる作品で、年の差カップルで観るにも良いですよ。家族の大切さを改めて実感できる内容なので、夫婦で観たり、結婚を視野に入れている真剣交際中のカップルも観ると、良い刺激になるでしょう。不倫中のカップルは、どちらかが考えを改めるきっかけになるかも知れません。

大人の心情が主に描かれていますが、小学校高学年以上なら理解できると思います。ティーンの皆さんはだんだん大人になるにつれ、家族からいろいろ言われることが億劫になっているかも知れませんが、うるさく言うのも家族だからこそで、一番愛してくれて心配してくれているのは家族だと客観視できる内容です。秘密を抱えて悩んでいるなら、ぜひ本作を観て、家族に打ち明ける勇気をもらってください。

2016.2.17　TEXT by Myson