2015年9月5日より全国公開/PG-12
クロックワークス
公式サイト
![]() 「外国人が皆標的にされる」という発想がどこから出てきたのかと思っていたら、「他国を支援するという体裁で介入してくるが、それは私服を肥やそうとする外国の画策である」という事情が絡んでいて、それに対して国民がクーデターを起こしているわけですが、政治的要素が多く含まれている点でも現実味を増しています。そして何が怖いかというと、やっぱり一般の群衆が暴徒化している点です。だから本当に逃げ場が無く、ラストがどうなるのかは検討もつきませんでした。映画の舞台になっている国名を具体的に公表していないのが逆に気になったので「ベトナム国境」「毛沢東通り」等のキーワードで検索してみましたが、どの国のことなのかは想像できました(伏せられているのでここでも敢えて書きませんが)。 海外赴任ってカッコ良いなと思いますが、こういう映画を観ると行く国と自国の関係は知っておくべきだなと、平和ボケに警告を鳴らされる内容でした。ただ海外旅行に来ただけのつもりでも、土地の人は私たちをどういう目線で観ているかわからないものです。もちろんこれが全てでは無いですが、旅好きな人は特に観ておいて欲しい一作です。 |
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2015.8.25 TEXT by Myson