2012年6月2日より全国公開
東映、S・D・P
公式サイト
NHKで放送されていたドラマ版も観たことがなかったので、主人公のキャラクター性も知らずに観ました。ちょっと『24』みたいな展開にも似ていて、この手の作品は推理して観るのになれているので、途中からわかってきたところもあったのですが、最後の最後で「なるほどね」という部分があり、主人公が仕掛けたトリックに騙されちゃいました。日本の作品ですが、韓国の俳優さんが出ていたり、舞台が向こうのシーンもあるので、日本の従来の警察ものとはちょっと雰囲気が違っています。あまり邦画という感じがしないので、洋画のシリアスな刑事ものが好きな人は楽しめるんじゃないでしょうか。ドラマを観ていた方が主人公の性格ややり口を知っていて観てもおもしろそうだし、この主人公のトリックにどう騙されるかは、観る人によって変わりそうな作品です。あと女性としてはやっぱり真木よう子が演じている役の視点で観ちゃうと思うのですが、女性として、母として…彼女の心情がどう動くのかが鍵となるので、ただの刑事ものとして観るだけでなく、女心を読み解く…という視点でも楽しめます。 |
主人公はあらゆる手段を使って事件を解決しようとするのですが、彼のトリックがどこに仕掛けられていくのかを考えながら観るのが一番のおもしろいポイントです。なので、ややこしいお話についていくのが苦手な人と観てしまうと、たぶん観終わった後に答え合わせができなくて不完全燃焼するかも知れません。でも、お互いにこの手のシリアス系サスペンスが好きなら鑑賞後は会話が盛り上がるでしょう。思いっきりデート向きというわけではないですが、例えば、つきあいたてかつきあう前で、彼との知能指数の相性を知りたい人は、一緒に試しに観ると良いかも知れません。彼の読解力、観察力、推理力などがわかると思いますよ。 |
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2012.3.23 TEXT by Myson