2015年9月26日より全国公開
松竹メディア事業部
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冒頭に出てきたナゾの物体について、あの妙なムードはおもしろくなりそうな予感をさせていたので、意外に“そっち系(ネタバレするので何かは書きません)”の話かと期待しましたが、それ以降はストレートにお侍ストーリーだったので、全体的なストーリーについても、鑑賞スタンスが掴めず感情移入できないまま鑑賞を終えてしまいました。あの物体は結局何だったのか最後まで触れられず残念でしたが、何かを抽象的に描写しただけだったんでしょうか。誰か教えて欲しいです(笑)。 と少々おいてけぼり感はありましたが、若くして既に何かを背負ってしまう時代に生きた若者たちの姿に、それぞれ何かを優先せざるを得ない生き方が見え、いかに自分が生きている現代に選択肢が多く幸せかを思い知らされました。そして、ラストにはちょっと救われ、ステキだなと共感できる要素もありました。幕末に生きる、恋よりも忠義にかける若き侍たちの物語なのですが、ときに艶めかしいシーンや、不気味で不思議なシーンもあり、独特な世界観を持った作品です。幕末好き女子は観てみてください。 |
デートで観るには好みが分かれるジャンルなので、相手の好みがつかめないうちは選択肢に入れない方が良いでしょう。2人とも日本史好き、幕末物語好き、お侍好きなら、気まずいシーンもあまり無いので2人で観ても良いと思います。ただ、お察しの通り、悲しいストーリーなので、ウキウキした気分で過ごしたいデートの日には向いていません。 |
志を持った青年達が、命をかけて生きている姿は、同じ若き世代の皆さんには身近に感じるかも知れません。まだまだ将来の選択肢が多い皆さんと違って、早くに人生の大きな選択を迫られる時代に生きた若者達の姿を見れば、現代に生まれた有り難さを実感できると思います。せっかく今の時代に生まれたのだから、恋、勉強…いろいろなことを思いっきり楽しもうと思ってくれたら良いと思います。 |
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©2015 杉浦日向子・MS.HS/「合葬」製作委員会
2015.9.14 TEXT by Myson