2013年1月12日より全国公開
ヴィレッヂ/ティ・ジョイ/プレシディオ
公式サイト 予告編
冒頭はこれは舞台演劇だという意識が強い状態で観ていたので若干違和感があったのですが、18台ものカメラを使って駆使されたカメラワークのおかげで、段々と舞台かどうかという意識もなくなり、物語に入り込んでいくことができました。ただ、舞台と映画で声の張り方や身振りも違うので仕方がないですが、演技に力が入りすぎている役者が気になってしまうことはありました。でも、こういう状況だからこそ、うまい役者は一段と実力がわかりますね。森山未來の悪役ぶりは見事でした。そして、さすが幼い頃から舞台に立ってきた早乙女太一も一際輝いて見えました。殺陣に関しても、森山未來と早乙女太一の身のこなしが綺麗でキレもスピード感もあり見応えがありました。 笑いどころも多くありましたが、映画だと静かに鑑賞しようとして笑いづらいという点で、こういう点ではライブの方が観客が笑ったり反応することで一体感が楽しめるなと、ライブで観ることの醍醐味を逆に感じることができました。《ゲキ×シネ》の目的には、映画を機に演劇にも足を運んでもらいたいということもあるようで、そういった意味では「ライブで観たらもっとおもしろいかも」思わせる部分がある方がもちろん良いですね。個人的に劇団☆新幹線も含め、舞台演劇もいろいろ観るので「所詮、ライブで観るのには勝てない」とは思っていましたが、ライブで観るのとはまた違って、期待以上でした。演劇よりも手頃な価格で観られるので、ライブ前のお試しで観てみてください。 |
エンターテイメント性に富んだ演出で、笑いどころもあり、誰でも楽しめる内容ですが、後半は血しぶきが飛ぶ場面も多いので、舞台とはいえ苦手な人は一応検討した方が良いでしょう。上映時間がかなり長いので、ふらっと入って観るのには向いていません。今日はこれをみるという気合いがある日のデートで観るようにしましょう。 |
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2012.12.31 TEXT by Myson