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2017年4月7日より全国公開
東和ピクチャーズ
 士郎正宗の原作漫画「攻殻機動隊」は読んだことがありませんが、本作を観る前に、押井守監督のアニメーション映画『GHOST IN THE SHELL攻殻機動隊』を観ました。1番のテーマは、“人間たらしめるものは何か”ということで、それを“人間とロボットの違いは何か”というところで表現しているストーリーだと感じたのですが、アニメでは表現できても、実写ではどこまで表せるのか、本当に難しい挑戦をしたと思います。個人的には、実写にする場合も、スカーレット・ヨハンソンが演じた主人公はもっと見た目も人間らしくなければいけないと思っていたので、服をまとわないシーンはもっと生々しい人間の身体であって欲しかったですが、作品全体の世界観は想像以上の出来映えで、本作は本作で良くできているなと感心しました。“ゴースト”という概念についても、原作では本当はもっと複雑なものだと思いますが、万国共通でわかりやすい描写に敢えてしたのかなと、私は温かい目で受け止めましたよ（笑）。オリジナルのストーリーからだいぶ変えているので、新たな別の作品という位置づけだったら、これはこれでアリだと思います。 |
 本作のもととなった『GHOST IN THE SHELL攻殻機動隊』や、士郎正宗の原作漫画『攻殻機動隊』について知らなくても、問題なく楽しめます。知っている人、知らない人で一緒に観ても、感想の違いが出て、会話がより盛り上がるかも知れません。でも、あまりに熱い原作ファンの場合は、譲れない部分が出てきて頭が堅くなる場合もあるので、熱弁になり過ぎて相手を引かせないよう要注意です。 |
 本作で描かれる近未来の世界を観るだけでもワクワクするはずなので、キッズは現時点で難しいテーマについて理解できなくても、感覚で楽しめば良いと思います。本作では、完全に人間のままの者や、一部義体化した者、完全に義体の者と登場するので、ティーンは一歩踏み込んで、人間であるかどうかの境界線は何なのかについて考えながら観ると、より本作の世界に深く入り込めると思います。 |
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2017.3.27 TEXT by Myson
