2010年11月13日全国公開
パラマウント ピクチャーズ ジャパン、松竹
内容の話の前に私が見逃せなかったというか、聞き逃せなかったのが、芦田愛菜ちゃんが演じる子供ゴーストが松嶋菜々子(37歳)が演じる七海を呼ぶときは「おばちゃん」、ソン・スンホン(34歳)が演じるジュノのことは「おにいちゃん」と呼んでいたこと。恋人同志の設定で俳優の実年齢差も3歳しかないのにこの差はなんだろうと気になりました(笑)。どっちでも良いと言えば良いのですが、子供の視点のリアルさを描いたのかちょっと笑えました。とはいえ、松嶋菜々子はまだまだお姉ちゃんでも通用すると思うのですが、そうなると一般ピープルの「おばちゃんとおねえちゃんの境目」はもっとシビアに見られていそうですね〜。身につまされる思い…(笑)。 さ、話を映画の内容に戻します。デミ・ムーアとパトリック・スウェイジ版の『ゴースト ニューヨークの幻』(1990年)は思い出深い作品なので、正直なところ本作を観るハードルはだいぶ高かったです。なので、逆に始まって数分で「これは別の作品として観た方が楽しめるかな」と思って鑑賞したのですが、大体のあらすじは同じながら男女の設定が逆で片方が外国人だったからか、思ったほど違和感は感じませんでした。ただ、別物として割り切ったので逆にあのテーマ曲(本作では平井堅が歌う)が流れたときに違和感を感じました。なんだか義務感で流れているように思えてしまったんです。でも、それ以外の部分では、樹木希林が演じる霊媒師がとてもおもしろかったし、ところどころユーモアがあって意外に楽しめました。ソン・スンホンも守ってあげたくなるような愛おしい感じが出ていて良かったと思います。ちょっと設定が強引だなと思う部分もありましたが、これくらいなら許せるかな。オリジナル版を知っている方なら、「ここはオリジナル版ではああだったな」とか思い出しながら観ると違った楽しみ方もありますよ。 |
デート向き映画だと思います。相手役はソン・スンホンですが韓国映画というわけでもないし、洋画の名作を日本を舞台にした新たな作品として作ったこともあり、広い層に楽しめる作品だと思います。オリジナル版の『ゴースト〜』を知る人なりの楽しみ方、全く知らずに観る方、それぞれに楽しみ方は異なりそうですが、とりあえず誰でもそこそこ楽しめると思います。鑑賞後に好きな人がそばにいることの幸せをお互いに感じられたら、ちょっとラブラブになっちゃうかもですね(笑)。 |
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2010.11.6 TEXT by Myson