2012年7月7日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
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望んで大冒険に出かけたというよりりは、生きていくために放浪生活をするブドリが、今までいた世界の外に出たことで視野が広がり、いろいろな人々と知り合うことで知識を得て、最終的には多くの人のためになることをしようと成長していく物語。アニメーションがかわいらしいので、子ども向けに作っているのかと思いきや、特にラストに込められたメッセージには重みがあり少し驚きました。全編にわたり漂うどこか悲しい雰囲気は、ブドリの孤独さがこちらに伝わってくるようでしたが、だからこそ、大人目線で斜めから見てしまうと、ラストの解釈は、彼が孤独に押しつぶされてしまったのではないかとも受け取れました。前向きに捉えれば、みんなのために自分でできることがあるからああいう決断をしたのだと思えますが、結果は同じでも、彼がどういう動機で行動に及んだのかをどう想像するかで、この物語の捉え方が随分変わってきそうです。私は両面の解釈が同時にあって良いと思うのですが、皆さんはどうでしょうか? |
©2012「グスコーブドリの伝記」製作委員会/ますむら・ひろし
2012.7.1 TEXT by Myson