2011年7月9日より全国公開
クレストインターナショナル
まずジェット・リー主演、スタッフも超豪華なことに驚かされます。製作は『グリーン・デスティニー』『HERO』などヒット作品を多く手がけてきたビル・コン、撮影はウォン・カーウァイ、チャン・イーモウ、M・ナイト・シャマラン、ガス・ヴァン・サント、ジム・ジャームッシュ等、名だたる監督のカメラマンとして有名なクリストファー・ドイル、音楽に日本が誇る久石譲、主題歌をジェイ・チョウが歌っています。これだけの蒼々たるメンバーが協力している理由は映画を観ればわかると思いますが、主演のジェット・リーもノーギャラでの出演を熱望したと言われる本作。彼自身、一家でバカンス中にスマトラ沖地震に遭遇したことがきっかけで賛同者1人1人が毎月1ドルを献金するという“壱基金(ワンききん)を設立するなど、ボランティアや支援活動に力を入れてきました。そんなリーは一時映画の仕事を控えて慈善関係の仕事をメインにしてきており、本作はそんな彼にはぴったりの映画だったようで、映画復帰第一弾作品となりました。これまではアクション・スターとしてのイメージが強かったですが、この作品ではそんな空気は微塵も出さず、苦悩と愛に満ちた父親を演じています。それがとても新鮮だったと同時に、物語としてもリーが心動かされて出演したのも納得でした。また自閉症に対して知らないことがたくさんあると実感しました。とても悲しいお話ではありますが、さわやかで微笑ましいシーンが多いのが救われます。すごく愛を感じる映画でした。父性を描いたお話ですがぜひ女性にも観て欲しい作品です。 |
エンタメ重視のデートのときではなく、相手のことをいろいろ知りたい、いろんなことを話し合いたいというときに良い内容だと思います。自閉症の息子とその父親の話ということで浮かれた物語ではないですが、心が洗われるような内容です。優しい気持ちになりたいとき、一緒に観ると良いでしょう。もしくは父性が足りない旦那を連れて行くとか(笑)。子どもを愛する気持ちは父母両方にあるということが実感できる物語なので、お子さんがいるご夫婦で観るのもおすすめです。 |
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2011.6.11 TEXT by Myson