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神様なんてクソくらえ

2015年12月26日より全国順次公開／R-15
トランスフォーマー
公式サイト　　　

ホームレスの女の子がドラッグやダメな彼氏にハマる様子が描かれている点でも衝撃でしたが、何よりもこの物語のすべてが主演のアリエル・ホームズの実体験だということが一番の驚きです。劇中で彼女は、ハーリーと名前を変えて出演していますが、実体験を彼女自身が演じることで、より物語に説得力を感じました。
ハーリーは一見普通の女の子ですが、ドラッグにハマり、ダメな彼氏を追いかけ続けていて、観ていると「どうしてそんなにハマってしまうの？」と思うのですが、本人からするとそれが当たり前のことで、まさに恋は盲目でドラッグのような中毒性を持つことを感じました。でもそういう何かにハマる感覚は、彼女のようにホームレスでなくとも誰にでもあることなので、決して他人事のように思えませんでした。
ジョシュア・サフディ監督にインタビューさせて頂いたときに、本作の恋愛について伺ったところ「誰でも恋愛をしているときに何か壁にぶつかるときがありますが、その壁の向こう側にあるネガティブな刺激を求めている部分もあると思うんです」と回答があり、なるほどなと思いました。またアリエル・ホームズと会ったときの印象については「会ったときから彼女はスターだと思いました。僕が彼女を選んだのではなく、彼女が僕を選んでくれたんです」と話していましたが、そんな彼女をニューヨークの街で発掘し、彼女の物語を映画化した監督の人を見抜く力もすごいなと感じました。ちなみに監督は、本作で世界的な評価を得たことから、次回はロバート・パティンソンを主演に迎えた作品を製作するそうです。今後の監督やアリエル・ホームズの活躍も楽しみです！まずはぜひ本作をご覧ください。

主人公のハーリーが、彼氏にどっぷりハマり、何でも言うことを聞いてしまう様子を観ていると、彼や旦那さんとの距離感や関係性を見直すことができると思います。もし本作に登場するイリヤのようなダメンズが相手だった場合は、急に目が覚めるかも知れませんよ（笑）。極端に彼氏にハマるハーリーを客観的に観ることで、お互いが相手にどのくらい依存しているのかもわかります。恋愛をすること自体はとても素敵なことですが、相手に依存し過ぎてしまうことには要注意です。ぜひ本作を観て、恋愛における教訓を学んでください。

R-15なので、15歳未満の方は観られません。高校生以上のティーンにとっても、身近な話として捉えることは難しいかも知れませんが、ハーリーとイリヤの様子を客観的に観察しながら観てください。ハーリーのように良くない恋人を好きになってしまうと、周囲が見えなくなったり、自分自身を見失ってしまうこともあります。そんな彼女を反面教師として、皆さんは自分に良い影響を与えてくれる相手を見つけられるように、今から人を見る目を鍛えておきましょう。

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■ジョシュア・サフディ監督インタビュー

2015.12.22　TEXT by Shamy