両親を失い、叔父の家に引き取られた幼い少女が、やがて居場所を見つけ、親の死に向き合う物語。主人公フリダと、従姉妹のアナの日常の姿から、フリダの複雑な心境と変化が見えて、語らずとも伝わってくるものがたくさんあります。子役達の演技が本当に素晴らしくて、幼いのにどれくらい理解して演じているのだろうと思うほどでした。親が死んでいなくなったことはわかってはいるけれど、まだ本当の意味で受け入れられていなかったんだなと思わせるラストは、フリダのいろいろな感情が入り混じっていて、観ているこちらも涙がにじみ出ます。悲しいトーンはありますが、フリダが成長する姿と、アナの無邪気さに癒されるので、ぜひ観てみてください。 |
幼い子どもが主人公なので、ロマンチックな展開が出てくるようなストーリーではありませんが、傷付いた子どもとどう向き合うべきか、考えさせられる内容なので、夫婦やこれから結婚を考えているカップルには、関心が持てると思います。のどかな風景のなか、子ども達の目線で描かれるシーンも観ていていやされるので、子育てに忙しい夫婦でも、良い意味で気分転換にもなるでしょう。 |
根本的には難しい内容ではありませんが、言葉でわかりやすく語っているわけでもなく、生と死をテーマにしているので、幼いキッズにはまだピンとこないと思います。登場人物の細かい心の動きから客観的に観て理解できるのは、中学生以上ではないでしょうか。でも、感覚で伝わってくるものがあるので、ぜひキッズやティーンの皆さんにも観て欲しいと思います。大人と一緒に観て、補足をしてもらうと良いでしょう。 |