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2017年10月28日より全国公開／R-15+
クロックワークス
公式サイト
 蒼井優が演じる北原十和子の嫌な女っぷりが本当にリアルで、良い意味で全く共感はできないのですが、絶対にどんな女性にもこういった一面はあるんじゃないかと思わされて、複雑な気持ちになりました。そして、彼女に負けず劣らず、最悪な男達が彼女をおとしめていくので、意地悪な見方をすると爽快感もありつつ、どこか同情してしまう部分もあります。人間として、女として、「こうなってはいけません！」という、“戒めの映画”だなと思いましたが、いろいろなタイプのダメ男についても、客観視できる内容です。阿部サダヲが演じた役は、観終わった時は無償の愛を注ぐ男に見えたのですが、よくよく考えるうちに、この男もある意味、女をダメにする男だなと思えてきました。というわけで、噛めば噛むほど味が出るのも、本作の魅力だと思います。ストーリーに力があるのはもちろん、蒼井優を筆頭に、阿部サダヲ、竹野内豊、松坂桃李といったメインキャストの演技力の高さ、白石和彌監督の演出力が光る本作。観終わった後は、語りたくなる作品なので、ぜひ誰かと一緒に観ることをオススメします。 |
 際どいラブシーンやバイオレンスがあるだけでなく、ストーリーそのものがかなり重いので、デート向きではありません。ただ、深い愛が描かれていることは間違いないので、どんなジャンルの映画でも一緒に観慣れているカップルなら、究極の愛を目の当たりにして、盛り上がっちゃうかも知れませんね（笑）。とは言え、女子トークが弾みそうな映画なので、女子同士で行くのが一番オススメです。 |
 R-15なので、15歳未満の人は観られません。15歳以上でもティーンにはまだヘビーな気がしますが、本作に登場するキャラクター達を反面教師として観察すると、今後の役に立つことはあるでしょう。親子、家族で観るような映画ではないので、観るならお友達と観てください。 |
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■TJE Selection イイ男セレクション／阿部サダヲ
■TJE Selection イイ男セレクション／松坂桃李
■TJE Selection イイ男セレクション／竹野内豊
©2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
2017.10.17 TEXT by Myson
