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2017年7月15日より全国順次公開／R-15+
ギャガ
公式サイト
 まず驚いたのは、主演の瀧内公美の脱ぎっぷり。本作では大変重要なポイントなので、こうして瀧内公美が演じきった事で物語がよりリアルに感じました。そして、映画を観る前に情報を極力入れないので、途中でこれが“3.11”に関わる話だとわかり驚きました。本作は廣木隆一監督自身初となる同名小説を映画化したものですが、震災直後には気持ちの整理がつかず、まずは小説にしてみようと思ったのがきっかけだそうです。資料によると、5年ぶりにロケハンで福島県いわき市を訪れた廣木監督は、5年前とは全く違う風景を目にしながら、「人の心も上っ面だけ地ならししているのかと、非常にショックを受けた」として、今の姿を描こうと思ったようです。本作では福島と東京を行き来する女性を主人公に、福島の仮設で暮らす人々の現実が映し出されています。あの日に置き去りにされたままの人がたくさんいること、彼等がそれぞれ毎日をどうにかやり過ごしている様子が綺麗事なしに描かれていて、とてもリアルでした。“頑張れ！”だなんて気安く言えないなとつくづく思いました。私達が見えていない世界、見ようとしない世界を突きつけてくる力を感じる秀作です。 |
 主人公がデリヘル嬢で、ヌードや濡れ場が多く出てくるため、デートで観るには気まずいでしょう。デリヘル嬢をしている主人公が、普通の恋愛ができるか試すシーンは、とても極端ではありますがすごくリアルで、恋愛的視点で参考になる部分もあります。人間ドラマとしてもとても見応えがあるので、同性の友達と観るか、1人でじっくり観るほうが良いと思います。 |
 R-15+ですが、16歳になったら、観てみてください。ティーンにはある意味刺激的な内容ですが、そこにフォーカスするのではなく、震災で被害に遭った人達がどんな状況にあるのかを観て欲しいと思います。震災に限らず、世の中にはいろいろな事情を抱えた人がいます。表面的なところで人を判断せずに、まずは相手をよく知る事が大切だと思います。 |
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©2017『彼女の人生は間違いじゃない』製作委員会
2017.7.5 TEXT by Myson
