2014年6月28日より全国公開
ツイン
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ソン・ガンホ出演のものはほぼハズレがないので、とりあえず観てみたいといつも思うのですが、本作も期待どおりでした。ソン・ガンホは本作で初の史劇初挑戦とのことです。そして、謀反を企てる野心満々の暴君役はイ・ジョンジェが好演。涼しげな顔立ちの二枚目ですが、個人的には『ハウスメイド』や『新しき世界』で演じたような、一癖も二癖もある役柄を演じている彼が好きです。本作でもクレイジーな暴君を見事に演じています。 本作は有名な史実をもとに大胆な解釈を交えて作られたストーリーで、文字どおり、顔の相を観てその人物の人柄や運命を読み取る観相師の物語。観相とは占いみたいなものでどこまで当たるのかは誰にもわかりませんが、どこの国でも意外に政治の判断にこういう易学が用いられてきたというのは不思議なことですね。でも、顔に人柄が表れるというのは紛れもない事実なので、納得もいきます。主人公に自分の相を観て欲しいなと思いながら観ました(笑)。とにかく、結局その鑑定が当たったということなのか、鑑定結果に囚われてそれに向かって突き進んでしまった結果鑑定が当たったということになったのかは不明なんですよね。そういう皮肉も描いている点がこの物語のおもしろいところです。運命鑑定の類が好きな人も、そういうのは半信半疑という人もどちらの視点でも楽しめますよ。 |
きわどいシーンはないし、男女問わず楽しめるジャンルなので、デートで観ても良いでしょう。史実をもとに描かれていますが、特に歴史に詳しくなくても問題なくついていけるストーリーです。前半は観相師の活躍ぶりを楽しみ、後半はその活躍ぶり故に大きな暗い渦に巻き込まれていくサスペンスフルな展開を楽しんでください。1点注意したいのは、占い好きな女子は今よりもっと鑑定の力を信じてしまうきっかけになるかも知れないことです。参考にするのは勝手ですが、鑑定に囚われて何でも占いなどで物事を判断している子だと思われたら、引いてしまう男子もいるでしょう。映画を観て盛り上がっても、どこまで言うかは考えて発言を。 |
キッズやティーンの皆さんのあいだでも占いは人気があると思うので、とっつきやすいテーマでしょう。小学高学年以上なら理解できるストーリーです。まだ幼い皇太子も出てくるので、キッズやティーンは彼の視点の方が近い感覚で観られるかも知れません。父と息子の話や、家柄の話も出てくるので、親子で観てもいろいろと話題ができるでしょう。 |
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2014.6.23 TEXT by Myson