2018年2月10日より全国公開
東京テアトル
公式サイト
とある兄弟と、姉妹のそれぞれの確執を描いた本作。私も2人姉妹なので、「それわかるわ〜」と思いながら観ました。うちは幸い姉妹仲がとても良いので、劇中のようないざこざはありませんが、姉妹で性格が正反対だったり、内心何かしらお互い比較して勝手にコンプレックスを抱いているという点では、どんな兄弟姉妹にも当てはまると思います。そして、姉を演じたニッチェの江上の演技、存在感がとても印象的でしたが、やっぱり芸人さんって、演技が達者ですね!ぜひ今後も女優として活躍の場を広げて欲しいと思います。一方、新井浩文と窪田正孝が演じた兄弟に関しても、上の子と下の子の力関係というか、依存関係がリアルに表れていて、説得力がありました。上の子のほうが手がかかり、下の子のほうがどこかしっかりしている。でも、肝心なところでは上の子のほうがやっぱり手綱を握っているという関係性が、私の姉妹でも同じなので、つくづく“兄弟姉妹あるある”を実感できるストーリーでした。切っても切り離せない関係をもどかしく思う部分もリアルに描かれており、イラッとする場面あり、ほっこりできる場面ありの人間ドラマです。兄弟姉妹がいる人もいない人も、この感覚をぜひ味わってください。 |
ロマンチックな雰囲気になるようなストーリーではありませんが、本作を一緒に観た後は、兄弟姉妹の話に自然になると思うので、交際ホヤホヤのカップルは、会話のネタに観るのも良いでしょう。年齢、男女問わず、誰でも感情移入できる内容なので、相手の好みがわからなくても、外すことはないと思います。 |
兄弟姉妹ですったもんだがあるというのは、子どもの頃から変わらないことですが、本作は大人になってからより泥沼化した状況を描いているので、子ども向けとは言えません。キッズが観て問題があるわけではないですが、等身大で楽しめるのは、中学生以上かなと思います。自分達も将来こんな風になるのかなと、兄弟姉妹で一緒に観ると楽しいかも知れません。でも、逆に感情移入し過ぎて、揉めないでくださいね(笑)。 |
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2018.1.30 TEXT by Myson