2013年10月12日より全国公開
東京テアトル、オフィス北野
公式サイト 予告編
男の友情と信念が描かれた映画で、北野武監督の『キッズ・リターン』のその後の物語にあたる作品です。今回は平岡祐太がボクサーのシンジ、三浦貴大がヤクザのマサルを演じています。ボクシングの世界とヤクザの世界とでは全く違いますが、それぞれの世界を生きる男たちが友だちとして励まし合い、お互いを称える姿はやっぱりかっこ良いなと思いました。女子なら自分のことをこと細かに説明したいところも、彼らはいくら仲が良くても多くを語りません。でもそこにちゃんと絆があるので、そういう女子にはない爽やかな関係に憧れてしまいました。ただ恋愛面が少し物足りなく、シンジとその彼女がお互いに思い合っているのかがいまいち伝わってこなかったのが残念でした。男性がメインのお話なので恋愛要素まで求めてはいけないんですけどね(笑)。 それにしても平岡祐太の肉体改造っぷりはかなり素晴らしい仕上がりでした!勝手に細身なイメージを持っていて、ボクサー役は大丈夫なのかと心配でしたが見事に鍛え上げていました。長い試合のシーンでも本当に平岡祐太がボクシングをして演じていたので驚きました。この物語はがっつり男の世界が描かれていますが、女子でも男の世界を覗いているような気分で楽しめます。ぜひ「男たるものどういうあるべきか」について考えながら観てみてください。 |
デートで観ても良いと思います。主人公の2人を女子が見て「かっこ良い!」と褒めた場合に、相手が「俺だって!」とやる気を見せてくれるのか「あぁいうタイプが好きなのか」としょんぼりしてしまうのか反応を見るのもおもしろいかも知れませんね(笑)。でもそういう実験的なことは抜きに男同士の熱い信念を感じながら観ても十分楽しめると思います。 |
本作を観て「将来ヤクザになりたい」とか「ボクサーになりたい」と言う妙な発言をする可能性もありますがその辺は大人がフォローを入れるとして、特に男の子に観て欲しいと思います。ヤクザ絡みのシーンはナイフや銃が出てきてちょっと怖いシーンもありますが、主人公2人の発言や行動から男らしさを学ぶことができます。悪いところは真似せずに良いところだけをたくさん吸収して立派な大人の男を目指しましょう。 |
©2013『キッズ・リターン 再会の時』製作委員会
2013.10.2 TEXT by Shamy