2011年7月23日より全国順次公開
アルバトロス・フィルム
公式サイト
1942年7月にパリで始まったユダヤ人一斉検挙。フランス政府のくだらない名目のために犠牲になった多くの人たち。そんななか生き延びた子供たちの実話をもとに描いた作品です。事実をあまり理解できないまま、収容所で暮らしていたまだ幼いノノのラストがとても感動的で、無邪気だったノノのあの無言の演技が、状況理解できないほど幼い子供にとってもいかに過酷な運命であることかを物語っていました。あのシーンで観ている側も救われる思いがしましたが、反面罪もなく命を失った多くの方がいることがとても辛いです。 まだ子供なのに、自分たちだけで生き延びなければいけない状況下で抵抗する少年ジョーの姿にも驚かされましたし、ノノのお兄ちゃんの責任感の強さにも感動しました。こんなに幼いのにここまで強く生きられる、というか生きなければいけない運命って本当に切ないですね。 そしてジャン・レノが演じている医師や、彼を助ける看護師のアネットの存在。自分の命を守るのだけでも必死な状況下で、他の人の命を守るために生きようとした人たちの心の広さにも胸を撃たれます。自分だったらこんな状況でどうなるだろう?考えても想像がつかないですが、あの時代こういうことが実際に起こっていて、それは起きなくても良かったことだと思うと何とも言えない気持ちになります。 |
真面目な映画なので、二人とも映画が好きでもともと観ようと思っていたのを一緒に行くなら良いですが、浮かれたデートの日にフラッと行く感じではないですね。 子供が登場する映画=感動みたいなところだけを期待していくと、ちょっと想像と違う雰囲気になるでしょう。絶望と希望と両方の要素がある映画ですが、複雑な心境になる内容です。 |
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2011.7.3 TEXT by Myson