2012年10月27日全国公開/PG-12
ブロード・メディア・スタジオ
公式サイト 予告編
まず、精神分析学の先駆者であるフロイトとユングのお話であるというのが興味を引きますよね。精神に問題を抱える人たちをどう治療するかは、その人の問題をどういう観点で見抜き、どうアプローチするのかによって、異なりますが、そういったシーンで二人の理論がぶつかりあう部分がおもしろかったです。また、キーラ・ナイトレイが演じる女性が抱えている問題の原因が意外で驚きましたが、人間の根底に眠っている衝動や、欲求は本当に謎が多いなと思いました。 あと印象的だったのは、キーラ・ナイトレイの演技。冒頭で取り乱すシーンは、かなりリアルではありますが、顔がすごいことになるので、ちょっと笑ってしまう人もいるかも知れません。内容的に笑うと不謹慎だなと思い、私は我慢しましたが、迫真の演技とはいえ、あそこまでの表情を見せちゃうとはすごいです。あとはベッドで乱れたあとに下着をつけたは良いけれど、片方の胸がずっとはみ出たままだったり、男性は喜ぶのかも知れませんが、女子としては普通に「ひっかかって気持ち悪くないかな」と直してあげたくなりました。まあ、そんな細かいところも含めて、かなり役作りに力を入れたんだなと思いました。 結末は賛否両論でそうですが、個人的には時代性もあるとは思いますが、やっぱり人間は根底にある本能や衝動、欲求よりも、社会性を重んじて、生涯を共にする相手を選ぶんだなとしみじみ思いました。動物であることよりも“人間だから”なんでしょうか。そんなところも含めて、いろいろと人間について考えさせられる映画でおもしろかったです。 |
う〜ん、デートで観る感じではないですね。どんな話でもあっけらかんとできるくらいのカップルなら大丈夫だと思いますが、つきあい始めの方や、性的なお話はまだデリケートゾーンだというカップルは、デートで一緒に観るのはやめておきましょう。精神分析学上とはいえ、性的なお話がかなり出てくるしだし、性癖の描写もあるので、きっときまずくなります。あと、この映画に触発されて、「実は俺も●●●な性癖があるんだけど」とか急に告白されて、公認を求められても困るので、旦那さんや彼氏のそんなところは知りたくないという方は連れて行かないようにしましょう(笑)。 |
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2012.10.26 TEXT by Myson