2012年4月14日より全国公開
ミッドシップ
公式サイト 予告編
マイケル・マンが製作、マイケル・マンの実娘アミ・カナーン・マンが監督を務め、実話をもとに映画化された本作。物語は静かに展開し起伏は思ったほどないですが、その不気味な世界感に引き込まれました。犯人は誰なのかとか、原因は何なのかということを追求することに焦点を置いた話というよりは、いろんな意味で病んでいる地域に住む人々の日常のダークな部分が描かれています。なので推理ものとして期待するとその点ではそれほど盛り上がらないですが、サム・ワーシントンが演じているマイクを始め、この地域に暮らす人たちの喪失感みたいなものが興味深かったです。マイクはそれなりの熱意は持っているのですが、この地域で幼い頃から暮らしていてキリング・フィールドには近寄らない方が良いことを知っていて一線を引いていますが、ニューヨークから転属してきた相棒ブライアンは危険を承知で入り込んでいきます。その2人の態度は「生きていくための諦め」と「生きていくための執着」という対極にあるものに思えましたが、私たちの日常にもあるこの2つの側面のぶつかりあいが描かれていた点がおもしろかったです。 俳優陣も注目の人が揃っていて観甲斐がありました。2012年公開作が目白押しのサム・ワーシントン、人気を確実にアップしているクロエ・グレース・モレッツ、『ヘルプ〜』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ注目のジェシカ・チャスティン、ブライアン役のジェフリー・ディーン・モーガンも『グレイズ・アナトミー』ファンには嬉しいキャスティングです。女子向け映画とは言えませんが、マイケル・マンの実娘が監督していること、豪華なキャストと、映画好き女子には気になるポイントが多数ありますので、ぜひ観てみてください。 |
じと〜っと不気味なムードのクライム・サスペンスなので、デート向きという感じではありません。でもマイケル・マンが製作、彼の実娘アミ・カナーン・マンが監督をしていること、サム・ワーシントン、クロエ・グレース・モレッツ、ジェシカ・チャスティンと話題の人が出演していることなど、映画好きなら特に観たくなるポイントは多数ありますので、彼がとても映画好きでその手のことに詳しいなら、敢えて彼に語らせてあげると、気分良くしてくれるかも知れません。万が一自分と同レベルかそれ以下の知識でも、たまには一歩譲って大袈裟に「へ〜、そうなんだ!」とか大きめにリアクションしてあげましょう(あ〜腹黒い・笑)。 |
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2012.4.12 TEXT by Myson