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きみがくれた物語

2016年8月13日より全国順次公開
AMGエンタテインメント
公式サイト

本作は、数々のラブストーリーを生み出してきたニコラス・スパークスが原作、製作を務めており、良くも悪くも期待通り。大体展開は予想できてしまう点では新鮮味に欠けると言わざるを得ませんが、言い方を変えると安定感、安心感を持って観られる点で、純粋にラブストーリーを楽しみたいと思う人にはオススメです。純愛に見えて一時二股状態になったりする展開は「おやおや」と思ってしまいますが、主人公はまだ若いし、映画のなかで2人の男性のあいだで揺れる女心を楽しむ分には反感を抱くほどではありません。むしろ、映画的にはこういう展開がないと物足りないのでアリだと思います。
主演のベンジャミン・ウォーカーは、これまで『リンカーン／秘密の書』や『白鯨との闘い』など時代モノの印象が強かったので、今作の爽やかな役はとても新鮮で、こんなにイケメンだったのかと思いました。テリーサ・パーマーも相変わらずキュートで、主演2人の魅力が活きた作品だと思います。

ペットの犬がきっかけで距離が縮まる展開があるので、動物好きのカップルはこれを機に今飼っているペットを紹介がてらお家に呼ぶきっかけにしたり、これまで飼ったペットの話をしたり、共通の話題で盛り上がることができそうです。また今はペットを飼えなくても、一緒にペットショップに行ってみたり、デートのメニューに動物関連のスポットを入れるきっかけにも良さそうです。

キッズが観ても問題はありませんが、動物病院で大人が子どもに優しい嘘をつくシーンがあり、子どもにはまだ希望や夢を持っていて欲しいと願う大人心が含まれていて、これはご家庭に寄って考え方が様々だと思うので、中学生以上になってから観ると良いと思います。ティーンは、こういうラブストーリーには素直にキュンとできると思うので、オススメです。

2016.8.3　TEXT by Myson