2016年8月26日より全国公開
東宝
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『転校生』とか、『イン・ユア・アイズ 近くて遠い恋人たち』の設定に似ているのではないかと思って観ましたが、思ったほど設定が類似しておらず、本作の“結び”というキーワードをもとに、2人の運命が絡み合うストーリーになっていた点は、予想以上に新鮮味を感じました。ネタバレしてしまうので具体的には言えませんが、つじつまを考え始めると、一見矛盾しているように感じる部分もありますが、前述した“結び”という概念を思い出せば、こういう展開も無くは無いと思えるはずです。運命がたぐり寄せる2人繋がったりすれ違ったりという展開は、とてもロマンチックでセンチメンタルなストーリーですが、個人的な感覚で言うと、なんとなく男性が好きなロマンチックさだなと思いました。なぜそう感じたのかを言葉で説明するのは難しいですが、ぜひ女子の皆さんはご自身の目で御確認ください(笑)。 とにもかくにも、いろいろな出逢いがいろいろな運命に繋がっていて、記憶が薄れてしまったとしても、結ばれる運命は1度離れても結ばれる、そんな希望がいっぱいのストーリーが、大ヒットに繋がったのだと思うと、この世の中も捨てたもんじゃないなと思えます。こういう優しさが詰まった映画がヒットすると何だか嬉しいですね。 |
まだ顔も観たことがない2人が運命に導かれるという内容は、とてもロマンチックなので、付き合いたてのカップルは特に、こういうストーリーに自分達を重ねてさらに気持ちが盛り上がるのではないでしょうか?冷めかけのカップルの場合は、荒療治として一緒に観てみて、「隣りにいる人が運命の人だ」と改めて感じて気持ちが再燃するか、「別に運命の人がいるんじゃないか」と思うか、試してみるのもアリかも知れませんね(苦笑)。 |
主人公と同じ世代の中高生が観ると、ときめきがさらに感じられるのではないでしょうか?こんなことが実際に起こったら、すごく素敵だなと思えるラブストーリーです。現実的には運命の人がどこかにいると思ってずっと見つからない人もいますが、だからと言って手頃なところで澄ませて欲しくありません。どこかにいるはずだと自分の心に正直に相手を探すということは大事です。若いうちは特にそういう気持ちを持って、恋愛をして欲しいと思います。 |
©2016「君の名は。」製作委員会
2016.9.5 TEXT by Myson