2017年7月28日より全国公開
東宝
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原作は読んだことはありませんが、一見強烈なタイトルなので、「これが感動作ってどういう内容なんだろう?」と観る前から想像を掻き立てられました。“膵臓を食べたい”という意味は、冒頭に一度出てくるので、なるほどと思いながら観ましたが、それがその後のストーリーにどう絡んでくるかが最大の見どころになっています。不治の病いを抱えて生きる少女と、その少女とひょんなことから友情を育んでいく少年の心がとても繊細に描かれていて、セリフ一つひとつがとても丁寧に紡がれているのが印象的でした。病を抱えていなくても、どこかで孤独を抱えている少年期。主人公やその周囲の人達など、キャラクターそれぞれの心情もリアルに描かれていて、自分にもこういう感覚があったなと、鋭く蘇ってきました。そういう意味では若者はいつも何かと戦っているんですよね。なので、病気をテーマにした単なるお涙ちょうだい映画になっておらず、誰にでも通じるテーマが描かれていることに好感が持てました。簡単に言ってできることではありませんが、毎日を最後の日だと思って生きなければと実感させられます。若者だけでなく大人にも観て欲しい1作です。 |
キュンキュンするシーンが何度もあるので、両思いだけどまだ友達以上恋人未満の人や、付き合いたてのカップルは、より感情移入しちゃうと思います。涙もろい女子は化粧が崩れる心配があるので、鑑賞後は化粧直しができるようにメイク道具は持参しておきましょう。あと、デリカシーのない人とは観ないほうが良いですよ。 |
小学校高学年くらいなら、充分理解し、共感できる内容です。言葉や態度ではごまかしていても、辛い思いを隠していたり、優しさを隠していたり、皆さんのお年頃はいろいろ複雑。でも、今の皆さんが出会う人間関係はとても特別なもので、大人になってからはこういう出会いはなかなかありません。そして、一日一日がとても貴重だということも教えてくれるストーリーです。ぜひ観てください! |
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©2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 ©住野よる/双葉社
2017.7.12 TEXT by Myson