2016年9月17日より全国公開
松竹
公式サイト
ラブストーリーなのかなと思って観たら、ちらっとそういう要素はありつつ、人間ドラマがメインで、とても胸に刺さるストーリーでした。イジメをテーマに、いじめっ子、いじめられっ子、静観している子、それぞれの視点を絶妙なバランスで描いています。月並みな感想になってしまいますが、本作を観て、イジメのあるところに幸せな人は誰もいないと実感しました。この作品に共感するところは、誰かを一方的に悪とするのではなく、根本的に優しい目線でそれぞれの“聲”を代弁している点です。聞きたいこと、都合の良いことだけじゃなくて、皆の“聲”に耳を傾ける、そういう姿勢がそのまま作品に現れていて本当に素晴らしい作品でした。子どもの頃は特に、そして大人になっても、イジメが起きてしまう場所があると思いますが、より多くの人がこの作品を観て、少しでも改善されれば良いなと、映画の力に期待します。 |
イジメを題材にしていて、とても深く考えさせられるストーリーです。デートの浮かれた気分は吹っ飛ぶかも知れませんが、最後にとても優しい気持ちになれるので好きな人と一緒に観て欲しい作品です。同じような体験があれば、観ていて辛くなる可能性もありますが、これを機に好きな人に話を聞いてもらい、少しでも気持ちが楽になれば良いなと思います。 |
キッズやティーンの皆さんにぜひ観て欲しい作品です。「イジメは悪い」というのは当たり前のことですが、イジメが起こることで皆がどんな気持ちになり、その後の人生にどう影響していくのか、本作を観ることでもっと深く理解できれば、イジメに対する考え方も変わっていくと思います。イジメをして良いことなんて誰にも起きません。たかが映画ですが、イジメに苦しんでいる人、いじめている側の人、イジメを観ているだけで何もできないと悩んでいる人、皆に観て欲しいと思います。 |
©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
2016.9.12 TEXT by Myson