2012年9月15日より全国順次公開
ギャガ
公式サイト 予告編
とっても良かった!!スポ根映画というのとは違っていて新鮮味があり、ブラック・ユーモアもあり、感動もありで大満足です。このステキな物語が実話っていうのが嬉しいですよね。舞台となる19世紀末、帝国主義下のドイツでは反英感情が高まっていて、学校教育も生徒たちに楽しく勉強させて成績を上げるということよりも、規律を守らせ厳しくしつけるという教育法が取られていたようです。そんな時代に、留学先のオックスフォードから帰国したコッホは、ドイツ初の英語教師として名門校に赴任してきます。校長は新しいことを試してみたいと前向きですが、生徒や親、そして世の中もそういうムードではありません。これってすごい壁ですよね。授業をする以前の問題です。でも、彼はサッカーというスポーツを通して英語を子どもたちに教えることにします。でも、コッホが教えたかったのは英語だけではなくて、スポーツマンシップやチームワークも子どもたちに伝えたかったんですね。その想いがだんだんと浸透していくのはとても心地の良いものだったし、シンプルなことだけれどとても大事なことだなとしみじみと感じました。そして、途中いろいろな困難がありますが、ときにもがき、ときに素直に負けを認めるコッホの姿に学ぶべきものが多々あるなと感じました。ゴリ押しするだけでは物事はうまくいかない、ときに身を任せてみるのも大事なんだなと思いました。 スポーツはただの娯楽ではないというのをつくづく感じさせられた一作でした。今は商業的な部分もあり、純粋にスポーツを楽しんでいない人もいそうですが、時代を変える力があるスポーツはやっぱり偉大だし、コッホ先生のような先生がずっといつの時代にも出てきてくれることを祈ります。 あと、コッホ先生を演じるダニエル・ブリュールはこういうソフトな顔立ちながらかなり鍛えられた体をしていてビックリでした。あとリフティングをするシーンがあり、かなり上手いので要チェック! |
とても清々しく、ユーモアと感動のある物語なので、デートでもお薦めです。サッカーや何かスポーツをしていた彼、旦那さんなら、余計に共感して、感情移入するのではないでしょうか。もちろん、スポーツをやっていない人でも共感できる内容なので、安心して楽しめますよ。スポーツマンシップに欠ける、チームワークがわかっていない彼氏や旦那さんを敢えて連れていって、ちょっとでも勉強させるというも良いと思います(笑)。 |
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■TJE Selection イイ男セレクション/ダニエル・ブリュール
©2011 DEUTSCHFILM / CUCKOO CLOCK ENTERTAINMENT / SENATOR FILM PRODUKTION
2012.9.12 TEXT by Myson