2013年12月28日全国公開
アルシネテラン
公式サイト
戦場における攻防戦と、それに巻き込まれた男女の物語がいろいろと散りばめられたストーリー。『皇帝と公爵』というタイトルから想像していたのとは異なり、物語の主役は戦場で苦しむ兵士やその妻などでした。キャラクターが多く男性がメインのお話なので正直なところ誰に感情移入して良いのかわかりませんでしたが、女子目線で観るとこの時代のこういう状況下の女性はやっぱり男性の人生にとても左右されてしまうんだなと思いました。戦場で戦わないにしても、戦時中にいろいろな立場で苦しめられるのは女性も同じ。とにかく自分にはこの時代に生きるのは無理だな〜とつくづく思いました。 戦争映画を観ているといつも思いますが、国どうしは戦っていても、人間1対1になるとそこに争う理由はないんですよね。本作でも国民としての敵味方を越えた友情なども描かれていましたが、自分たちの家族や生活を犠牲にしてまで戦わされた人たちの気持ちってどういうものだろうと思います。軍を率いるナポレオン皇帝やウェリントン公爵の功績が歴史上のできごととして語り継がれますが、本当は称えるべきは兵士や国民なんでしょうね。そんなことを感じさせられた作品でした。 |
152分という上映時間、内容的にも軽くはないし、戦争映画なのでデートには向いていないでしょう。ただ、ヨーロッパ文化や歴史に興味があるカップルや、学校で歴史を勉強中の学生カップルはちょっとした勉強がてら観ると良いかも知れません。キャラクターが多いので、結構集中しないと、誰がどれだったか少々わからなくなる可能性があるので、観に行く場合は遊び疲れないメニューの日のデートで観てください。 |
内容が堅く、上映時間が長いのでキッズの集中力は耐えられないかも知れません。戦場が舞台なので人がたくさん亡くなるシーンもキッズにはショックもあるでしょう。ティーンは問題なく観られると思うので、歴史的背景、当時の国どうしの関係性などを予習してから観ると勉強に役立つこともあるでしょう。 |
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2013.12.20 TEXT by Myson