2019年2月22日より全国公開
ファントム・フィルム
公式サイト
緊急通報指令室のオペレーターが主人公で、他の登場キャラクターはその室内にいる同僚と、電話の相手の声だけ。それでこれだけの臨場感を出せるとは本当に素晴らしいです。観ているこちらも声でしか電話の相手を想像できないのは主人公と同じ状況というところで、余計に臨場感が増すんでしょうね。そして、緊急通報指令室という閉ざされた狭い空間で展開していくからこその圧迫感と緊張感がすさまじい。まさに身動きが取れないというこの状況は視覚的にも効果があると思います。さらに、声だけで相手の状況を判断しようとしなければいけないからこそ生まれる仕掛けがストーリーに活かされていて、ラストであっと驚かされます。この結末を好むかどうかは賛否両論分かれるかも知れませんが、私はこういう意地悪な終わり方、大好物です(笑)。本作は権威あるアメリカのレビューサイト“ロッテントマト”では満足度100%を獲得。さらにジェイク・ギレンホール主演でハリウッドでのリメイクが既に決まっています。ハリウッド版も楽しみですが、オリジナルである本作も必見です。 |
吊り橋効果とはちょっと違いますが、終始ハラハラドキドキする点で、良い緊張感を維持できて、誰でも飽きずに没頭できる作品です。聴覚的に想像させられるからこそ、想像力が豊かだとゾッとするシーンは後半いくつか出てきますが、視覚的には映らない分、誰でも観やすいと思います。いろいろな伏線にどれくらい気付くことができたか、鑑賞後に話したくなる内容でもあるので、デートでもオススメです。 |
とてもシンプルな構成で、リアリティがあり、子どもも登場するので、年齢を問わず引き込まれると思います。ただ、キッズは聴覚だけで人物相関図をどこまで理解仕切れるかがネックとなりそう。小学校高学年以上なら、ついていける内容だと思いますが、視覚的には単調なので、そこに耐えうるかどうかというところが気になります。総合的に判断して、中学生以上なら充分楽しめるのではないでしょうか。 |
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2019.1.30 TEXT by Myson