本作は、2014年度 アカデミー賞外国語映画部門 ノルウェー代表作品で、ノルウェー、ドイツ、フランスの合作です。すごく淡々と静かに描かれていて展開の起伏は穏やかですが、ひたすらハカリにまつわる出来事で進行していく不思議なストーリーに惹きつけられます。「“キログラム原器”って言われてもな〜」という感じで、何だかピンと来ないままの要素はありつつも、おそらくそこは特にわかってなくても大丈夫という開き直りで(笑)、主人公の心の変化を観て楽しみました。抽象的な描写が多い印象ですが、すごく独特でセンスが良いなと感心。時間の流れ方が違うというか、セカセカとした日常が当たり前の日本では生まれない世界観、ストーリーだと思います。唐突にヌード、ラブシーンが出てくるあたりもさすが欧米(笑)。少々好みは分かれそうですが、王道の大作系や邦画、ハリウッド系からちょっと違ったタイプの映画に興味が湧き始めた映画好き女子にオススメです。 |
こういう映画を観るカップルってちょっとオシャレだなと思う部分もありますが、ヌードが映るラブシーンがある点や内容から、敢えてデート向けとは言えません。地味に静かに展開していくし、わかりやすいメッセージが伝わってくるようなタイプの映画ではないので、映画慣れしていないと少々おいてきぼりな感覚になってしまう可能性もあります。1人でじっくり観るか、映画好きの同性の友達と観る方が気兼ねなく楽しめるでしょう。 |
PG-12なので12歳未満のキッズは大人と一緒に観ましょう。とはいえ、わかりやすいストーリーではないし、主人公の心情にフォーカスするにしても大人向けの内容なので、敢えてキッズやティーンの皆さんにオススメという感じではありません。計測のエキスパートである理系女子が主人公なので、計測にすごく興味があるなど、理系的視点なら年齢を問わず楽しめるかも知れません。 |