2014年6月20日より全国公開/R-15
ワーナー・ブラザース映画
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ムキムキのマッチョメンが戦い合う壮絶なアクション大作ではありますが、物語の初っ端はどうしでも男たちのいでたちが笑えてしまい、慣れるまでに少々時間を要します。腰の周りにスカートみたいな鎧をつけてはいるものの、ほぼパンツ一丁みたいな状態だし、一部の人は鎧すら付けていないから、見たままパンツ一丁というかブルマ姿にも見えます(笑)。で、頭だけは冑(かぶと)をつけてちゃんと守るつもりなのかと思いきや、戦いが始まって早々に脱いじゃう人が続出。映画の演出的に役者の表情を見せるためもあるとは思いますが、「脱いだら意味ないがな!」とツッコミを入れずにはいられません。そういうビジュアル的な部分がまずこのシリーズの個人的なツボですが、良い意味でですよ(笑)。血もたくさん飛び散りますが、演出上、やや黒っぽい血に見せており、気持ち悪くて目を伏せてしまうほどの残酷さはありません。 そして、今回の見どころは何と言っても、肉食系男子VS肉食系女子。ギリシャ連合国の指揮官テミストクレスが数では圧倒的に劣勢ながら知恵を使ったあらゆる戦法で優位な状況に持ち込むと、ペルシャ側の女性指揮官アルテミシアは色仕掛けという女の武器で戦況を狂わせます。で、この色仕掛けのシーンがなんとも“300”的。エヴァ・グリーンが演じるアルテミシアはその美しさでテミストクレスを誘惑するのですが、テミストクレスもただそれにのっかるような男ではありません。そしてアルテミシアもただの女ではないので、カラダを交えるシーンすら戦闘なんですよね。さらにコトが終わったあとのアルテミシアの様子が何とも“男”らしくて印象的でした。企み隠して乳隠さずですからね(笑)。ペルシャ軍を率いる女指揮官に恥じらいなんぞございません。それにしても、勝つためなら何でもする女指揮官アルテミシアが、もしかしたら本作では一番男前だったと言えるかもしれません。美しくも恐ろしい女性なのですが、何だかかっこいいので女子から見ても惚れてしまいそうです。というわけで、“300”シリーズと言えば、マッチョメンが見どころではありますが、今作はエヴァ・グリーンが演じる女戦士が主人公と言っても良い内容でした。1作目から引き継ぐオモシロさもありつつ、本作ならではのオモシロさもありますので、ぜひ女子も観てみてください! |
すごく男性向けの映画に見えますが、女子でも楽しめる要素もあり、デートで観ても良いと思います。ただほとんどが戦闘シーンというのはイメージ通りなので、ロマンチックさを求めて観るとしたら合わないでしょう。相変わらずマッチョだらけの映画なので、彼氏や旦那の身体がだらしなくなってきたのが気になる方は、刺激を与えるために一緒に観に行くのは良いと思いますよ。 |
R-15なのでキッズと15歳未満の中学生はまだ観られません。史実に基づいたストーリーなので、15歳以上のティーンは、少し世界史の知識を入れてから観ると、世界史の勉強にも興味を持てるようになるかも知れません。あとは本作に出てくる屈強な男たちをお手本に…とまでは言いませんが、身体も丈夫さを保つために鍛えると良いですよ。あと劇中でいろいろな戦法が描かれていますが、劣勢でも発想の転換で挽回できるということを学べるでしょう。 |
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2014.5.7 TEXT by Myson