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シルク・ドゥ・ソレイユ３D 彼方からの物語

2012年11月9日より全国公開
パラマウントピクチャーズジャパン
公式サイト　

最近、オペラやミュージカルのライブを映像化して映画館で上映するケースが増えてきたので、これもそのタイプかと思いましたが、想像したのとは違い、ライブをそのまま収録したというのではなく、わざわざ映画として演出し作られたものでした。『アバター』で3Dの良さを世界に広めたジェームズ・キャメロンがプロデューサーとして参加し、監督は『ナルニア国物語』のアンドリュー・アダムソンなので、シルク・ドゥ・ソレイユの幻想的な世界観をどんな風に映画として演出しているのか気になりましたが、ちゃんと映画的に演出されていて、ライブで見るのとは違うおもしろさを堪能できました。
とはいえ、もちろん見どころはシルク・ドゥ・ソレイユの演目です。生で何度か観たことがありますが、また新しい大きな仕掛けを使った演目もあり、そのスケールも楽しめました。ライブでは自分の座席から全編観ることになりますが、映画だといろいろな角度から観られるというのもおもしろいです。ライブでは気付かない部分に気付いたり、新しい発見があるでしょう。ぜひ、ライブとは違うおもしろさを味わってもらえればと思います。

演目中心ではありますが、軸は、恋人たちのストーリーになっていて、ロマンチックな世界観で作られています。デートにぴったりの内容だし、誰でも楽しめるのでオススメです。シルク・ドゥ・ソレイユ自体を知らない人はなかなかいないと思いますが、万が一そういう方がお相手だったことを考えると、一応こういうタイプの映画であることは伝えて誘いましょう。二人ともはまったら、次はライブで観に行こうと、次のデートを約束するのもありですね。

2012.10.29　TEXT by Myson