2014年6月11日リリース
レンタル同時(ジャケットはセル用です)
元FBIの女性が、テロリストからクライアントを守るために秘密裏に動く会社に就職し、環境を汚染、破壊する企業を罰するという名目で活動するテロリスト集団“イースト”を追い、潜入するところから物語は始まります。本作にはいろいろな側面があり、想像以上に見応えがあり満足感がありました。まずカルト教団のような性質を持つテロリスト集団“イースト”。彼らの主張は必ずしも悪ではなく実際に社会的弱者を守るための行為だと言える部分もあるため真っ向から否定できず、一部共感する部分があり、観ているこちら側も少々複雑な気分になりました。それは主人公のジェーンの感情と似ているのか、彼女が葛藤する様子をとてもリアルに感じることができました。そして、興味深いことに主演のブリット・マーリングは脚本と製作も担当しているんです。自身が手掛けた脚本ということもあり、より深く主人公の心情を理解して演じていたんでしょうね。女性として揺れる女心もとても緻密に描かれていて、主人公がどんな判断を下すのか最後まで予想できない展開に夢中になりました。脇役にアレキサンダー・スカルスガルド、エレン・ペイジ、パトリシア・クラークソンという演技派が揃っている点も嬉しい点です。 結末で社会悪に対抗するとき切り札をどう使うかが示されますが、“武器”は誰の手に渡りどう使われるかによって全く違った結果をもたらすんだなと実感する内容で、とても共感できました。社会的メッセージとエンターテイメントがとてもバランス良く配合された秀作です。 |
ハラハラドキドキのサスペンスとラブロマンスが融合した作品なので男女楽しめる内容です。環境汚染や破壊について活動するテロリストたちの話なので、エコに関心が強い方にとって興味深いか、逆に細かいところまで気になりすぎるかという反応はあるかも知れません。ただ物語としては好き嫌いはそんなに大きく出ずに誰でも楽しめる内容なので、デートで観ても良いのではないでしょうか。 |
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2014.5.12 TEXT by Myson