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2018年1月5日より全国順次公開
キノフィルムズ
公式サイト
 本作は、彫刻家、画家、素描家、版画家として知られる、アルベルト・ジャコメッティと、彼が最後に手掛けた肖像画のモデルを務めた、アメリカ人作家で美術評論家のジェイムズ・ロードの18日間を描いたもの。実在した芸術家の素顔を描いた映画はとても多いですが、なぜこれほどにドラマチックな人生を送った人が多いのかなと、いろいろな作品を観るたびに思います。恋愛観、結婚観、人生観は一般人には理解し難いものがありますが、理解し難いものを抱えている人だからこそ、それを芸術にぶつけられるのかも知れませんね。ジャコメッティは、観ていて付き合いきれないわ〜と思ってしまう人ですが、彼には独特の魅力があったのだということが、ジェフリー・ラッシュの演技から伝わってきます。アーミー・ハマーが演じるジェイムズ・ロードがただ振り回されただけの18日間に見えますが、人間が持ついろいろな側面が表されていて、哲学的要素を感じる作品でした。名優としても知られるスタンリー・トゥッチが監督を務め、彼のもとに実力派俳優が集結しています。アート好き、映画好きにオススメの一本です。 |
 静かに淡々と展開していくストーリーなので、映画を観慣れていない人にとっては地味過ぎるかも知れません。アートに興味があったり、ジャコメッティを知っているなら、観ても良さそうですが、初デートには向いていません。また、妻がいるのに、公然と愛人とアトリエでいちゃついていたり、カップルで観て快くは思わない要素もあるので、1人でじっくり観るか、友達と観るほうが良いでしょう。 |
 絵が好きだったとしても、キッズにはまだ理解仕切れない部分が多いでしょう。大人でも小難しく思える部分があるので、せめて高校生、大学生くらいになってから観たほうが良いように思います。でも、どっぷり美術にハマっている人は、実在の芸術家の一面を知ると、より芸術に興味が沸くかも知れないですね。美術館などでジャコメッティ作品の展示をやっていたら、合わせて観てみると良いですね。 |
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© Final Portrait Commissioning Limited 2016
2017.12.25 TEXT by Myson
