お恥ずかしながら原作を読んだことがないので、「屋敷の隠し部屋に、妻を幽閉している」という内容から、もっとホラーっぽいものを想像してましたが、意外なストーリーでした。でも冒頭のシーンや、孤児院での描写は緊張感があって、終始興味深く観賞することができました。屋敷の不気味さも良い感じです。マイケル・ファスベンダーが演じるエドワード・フェアファックス・ロチェスターというキャラクターも真相が明かされるまで謎が多く、ジェーン・エアと同じ視点でもどかしい気持ちを体感できました。他の登場人物もそうですが、人物描写がパッと見では良い人なのか悪い人なのか、味方なのか敵なのかがわからないように描かれているように感じましたが、それによって心の目で見るジェーン・エアの感覚が共有できたように思います。ジェーンは、守ってあげたくなるような雰囲気と強さを兼ね備えている複雑なキャラクターですが、ミア・ワシコウスカは役にぴったりでした。それにやっぱり彼女はこういう衣装が似合う!マイケル・ファスベンダーも、神秘的で強さと弱さと色気を持ったキャラクターを好演してましたがとてもかっこいいです! 相手をそっと見守る、誰かを信じる、自分の意志を貫く、自分に正直になる、手を差し伸べる…、そんな精神を学べる映画でした。ぜひ女性に観て欲しい一作です。 |
時代は違えど、愛って何だ、結婚って何だと考えさせられる内容もあるので、真剣交際の相手と観に行くと良いのではないでしょうか。あとは相手の過去の過ちをずっとひきずっているカップルは、自分たちを客観視できて良いかも知れません。でも、なんとなくデートで観る映画というよりは一人静かに観るか、女友だちと観に行くのが向いているような気がします。女性として自立した考え方を持ちつつ、男性を支える立場としての女性の重要さを再認識して、鑑賞後は彼氏、旦那さんに寛大な心を持ってあげてください。 |
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■TJE Selection イイ男セレクション/マイケル・ファスベンダー
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2012.4.26 TEXT by Myson