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2012年11月23日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト クリント・イーストウッドのコメント付予告編
 本作はクリント・イーストウッドの愛弟子ともいえるロバート・ロレンツが初監督を務めた作品で、師匠のクリント・イーストウッドが今回は俳優に徹して、弟子に監督を任せています。ウィットに富んだセリフ、しっかりと描かれた人間ドラマと、ロバート・ロレンツは初監督ながら、さすがイーストウッド直伝だなと思いました。最後の最後で思わぬことが伏線であることに驚かされましたが、その伏線の描き方がさりげなく、そしてスマートなので、クライマックスでより一層活きてきて、観ている側の感情を盛り上げてくれます。本作は父と娘の物語ですが、私も人生で大切ないろいろなことを父から教わったし、イーストウッドが演じているガスと、エイミー・アダムスが演じている娘のミッキーの心の距離感がとてもリアルだったので、感情移入しやすかったし、共感する部分も多々ありました。やっぱり、イーストウッドは俳優としても良いですね。彼が演じる主人公ガスは、芯は優しいけれど不器用だからそれを表現するのが下手で人に頼るのも苦手、そして意外にもろい部分を抱えているというキャラクターですが、そんなガスのいろいろな側面を本当にリアルに表現しています。イーストウッドは2012年11月現在でもう82歳のおじいちゃんですが、まだまだクールで、かっこいいセリフとかもキマってます。そのほか、エイミー・アダムス、ジョン・グッドマンと実力派俳優の演技も見応えがあり、ストーリー、演出、出演者のそれぞれのパートが最良の状態でバランスが取れていて、満足できる作品でした。物語のメインテーマの一つは野球ですが、野球に全然興味がなくても問題はなく、ぜひ女性にも観て欲しい作品です。 |
 デートでもぜひ観て欲しい良作です。人間ドラマとして純粋に楽しめる作品なのでどんなカップルでもオーケーです。これから交際や結婚など、親の許しを得ようとするカップルだったら、彼氏に「お父さんの娘への愛と、娘を守ろうとするがゆえの壁」を理解してもらうのに観てもらうと良いと思います。あと、娘との関係がうまくいっていない旦那さんを連れてご夫婦で観るのも良いでしょう。そして、たまには父と娘で親孝行デートとして本作を観るのも良いですよ。 |
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©2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012.11.21 TEXT by Myson
