2015年1月17日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
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とても綿密に作られたストーリーで、サスペンスとしてのおもしろさと、人間ドラマとしての感動の両方を堪能でき大満足です。あることがきっかけで故郷と疎遠になっていた敏腕弁護士の次男坊が、判事という職業ながら裁かれる側になってしまった父を弁護するという物語。無罪を証明しうる証拠を集めて弁護するというだけでは勝てない複雑さが、とても巧妙に描かれていて、「なるほど!そういう事情も出てくるのか」と設定のうまさを随所に感じました。ロバート・デュバルが演じる父が長年判事として持ってきたプライドと責任、そして息子への思い。ロバート・ダウニーJr.が演じる次男ハンクが抱える父との距離感と父からの愛情への渇望。これらが、判事が裁かれる事件にこんな風に絡んでくるとは、やられました!142分とやや長尺ですが、かなり引き込まれますので、あっという間。裁判ものは小難しいという印象があるかも知れませんが、全くそういうのはなく、親子の物語として広く観て欲しい秀作です。 |
デートで観る上で気まずいシーンなどもなく、根本は父子のドラマなので、どんなカップルのデートでもオーケーな内容です。難しいストーリーではありませんが、集中し感情移入して観て欲しい作品なので、2人ともが映画鑑賞モードのときに観ることをオススメします。本作を観た後は、彼のお父さんや家族の話を聞いてみるきっかけにもできるでしょう。もし彼がお父さんとあまり仲が良さそうでない場合でも、観て悪影響は出ないはず。本作を観れば少し心が安らぐかも知れません。 |
キッズには少し難しい内容かも知れませんが、理解出来ないほどではないので、小学校高学年なら興味があれば観ても良いと思います。ティーンは充分に楽しめる内容です。ちょうど思春期の皆さんは、親とギクシャクした関係になってしまうこともあるかも知れませんが、親子関係のこじれがどうやって生まれてしまうのか本作を参考に客観視できれば、親の気持ちも少しは理解できると思います。親子って1番近い存在なのに1番素直になれない存在でもあるんですよね。いろいろなことを感じられる作品なので、ティーンにもオススメです。 |
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2015.1.7 TEXT by Myson