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セトウツミ

2016年7月2日より全国公開
ブロードメディア・スタジオ
公式サイト　

関西人目線で観ても、「こういうしょーもない会話してたな～」とか、「そうそう、こういうツッコミするよな～」ってすごく共感を覚えました。関西のおばちゃんなら誰でもアニマル柄を着ているわけではないですが、瀬戸のお母さんが“ちゃんと”アニマル柄を着ていたりというデフォルメ感も、“関西あるある”で嬉しくなっちゃいました。池松壮亮と菅田将暉の相性がすごく良くて、間の取り方やテンションのバランスも絶妙。良い感じのへたれ感も母性本能をくすぐり、カワイイです（笑）。そして、なぜかフランス映画みたいなBGMを使うセンスにも脱帽。ただ日常を切り取っただけの平凡なシーンなのに、印象に残る掛け合いはいくつもあって、何度でも観たくなります。気合いを入れて観るというよりは、疲れているときや、脱力したいときにオススメです。

75分という上映時間も良いし、内容もすごく気楽に観られて、クスクス笑える楽しい映画なので、どんなカップルのデートにもオススメです。ただ、男子高校生２人のたわいもない話に男子は感覚的に共感できると思いますが、もしかしたら生真面目過ぎる女子には「何がおもしろいんだろ？」と思う人もいるかも知れません。関西人のノリがあまり好きではない人は誘わないでおきましょう。

キッズでもティーンでも、笑える映画です。特に大きな事件は起こらないので、幼いキッズにとっては少々退屈かも知れませんが、関西在住のキッズなら問題なく楽しめるでしょう。難しいことは何もしゃべっていないので、内容についていけないことはないし、ティーンは土地柄問わず等身大で楽しめる作品です。

2016.6.20　TEXT by Myson