2015年1月24日より全国公開/PG-12
東京テアトル
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共同生活をするヴァンパイアたちが、自らの生活を撮影しているという設定のモキュメンタリー。良い意味でB級感満載、一般的なヴァンパイアものの怖さはほぼないコメディなのですが、たまに宙に浮いてみたり映像的に頑張っているシーンも出てくるのが余計に笑えます。ヴァンパイアだけがシェアハウスに共存するのかと思いきや、彼らのグループに途中から人間も加わるのが転機となり、この唯一の人間仲間がヴァンパイアにとっての愛されキャラとして描かれているのですが、「何でやねん!」ということでこれまたツボでした。でも、この人間キャラを演じる役者さんのキャスティングが絶妙で、「わかる気がする」と思わせる間抜け顔と雰囲気なんですよね。そして、彼がいつ噛みつかれるかというほんのちょっとだけのハラハラ感が、この終始ゆるいコメディにささやかな緊張感を与えているのが、これまた憎いです。で、ヴァンパイアってセクシーな雰囲気を持っているのが通例ですが、本作のヴァンパイアはセクシーさ全くナシ(笑)。そんなイケてない感じがなお良かったです。ストーリーも本当にどうでも良い内容なんですが、ほのぼのしちゃう本作。イケメンではなければ、セクシーでもないけど憎めないヴァンパイアたちに癒されてください。 |
そのときの気分で観るというノリがちょうど良い作品です。どれほど笑えるかは人それぞれですが、本当にどうでも良いストーリーのおバカ映画なので、誰でも楽しめます。ヴァンパイア映画特有の不気味なシーンはそれほどなく、多少気持ち悪いキャラクターも出てきますが、言うほど怖くありません。85分と短いのも観やすいので、気分展開にデートメニューの一つに入れるのも良いでしょう。 |
大人からすると全然怖くありませんが、幼いキッズにはヴァンパイアそのものはまだ怖いでしょう。一般的なヴァンパイアものほどは残酷な描写をしていませんが、やはり血はドバッと出ることもあるので、苦手なキッズはやめておきましょう。PG-12なので、どうしても観たいキッズも大人と一緒に観ましょうね。 |
© Shadow Pictures Ltd MMXIV
2015.1.20 TEXT by Myson