2011年2月5日より全国公開
東映
公式サイト
『チーム・バチスタの栄光』『ジェネラル・ルージュの凱旋』でお馴染み海堂尊の原作『ジーン・ワルツ』を映画化。今回の舞台は産婦人科で、子供を産みたいけれど産めない女性の問題をテーマにしている点で興味が湧いたのは当然ですが、主人公の設定自体が意外でおもしろかったです。ネタバレになるので言いませんが。 主なテーマは倫理の問題では片付けられない代理母出産。現時点(2010年)で日本では認められていない医療行為だけれど、この方法でないと子供を授かれない女性がいることは事実で、自分がもしそうだったら…と思うと他人事ではないなとつくづく思ってしまいました。さらに、出産にも危険が伴うことがあるという認識は一般的にはあまり普及していないように思えますが、女性として、もう少しちゃんと妊娠、出産というものを考えなければいけないなと実感したし、不妊に悩むということ以外にも妊娠、出産にはいろいろな問題があるんだなと勉強になった点もありました。 同情を買うというような内容ではなく、一人の女医が一人の女性として子供を授かるということをどう考えているかを描いている部分で共感したし、別の視点からは組織の一員としてのあり方、個人としてのあり方を問うストーリーだったのがおもしろかったです。 |
正直なところデート向きではないと思います。医療ドラマとして観るのもありですが、一緒に観た男性が観終わったあとにどうすれば良いのかわからなくなりそうです。不妊やほか妊娠について悩む女性はいろいろと考えるだろうし、まだ妊娠が身近な出来事でない女性でもちょっと考えにふけりたい気分になるでしょう。なので、一人か、女性同士か、母娘で観るのが良いと思います。 |
©2011「ジーン・ワルツ」製作委員会
2010.10.4 TEXT by Myson