2013年8月31日より全国公開/PG-12
プレイタイム
公式サイト 予告編
思春期を迎えた幼馴染みの2人の少女が大人へと変化していく様子が描かれています。エル・ファニングが演じるジンジャーとアリス・イングラートが演じるローズは、同じところで生まれずっと一緒に過ごしてきました。ですが同じようにしてきたからといって必ずしも同じように成長するわけではありません。やはり高校性になりお互いに何となく違いを感じ始めるあたりは女子なら誰もが共感できると思います。特にジンジャーはローズのことでいろいろと悩まされていくことに加え、家族のことそして冷戦という時代の不安に駆られて精神的にボロボロになっていくので、大人でもこんな酷い状況は辛くて耐えられないのに高校生でこの状況はかわいそうだなと思いました。それにエル・ファニングが少女らしいあどけない顔と大人の凛とした表情の使い分けが上手すぎて余計に感情移入して観てしまいました。アリス・イングラートもそれに劣らず、大人の色気たっぷりの高校性を演じていたので、2人とも将来もっと素敵な女優になるのだろうなと期待が持てました。 静かなトーンで進む物語ですが、かわいい少女たちに突きつけられる厳しい現実が彼女たちを大人へと成長させていく様子がかなり衝撃的です。ぜひ青春真っ只中の女子の葛藤を大人としてじっくり見届けてください。 |
映画好きのカップルであればデートで観ても大丈夫です。ただし年の差恋愛でしかも浮気という場面あるので、年上の旦那様や彼のいる場合は観終わってから少々気まずい空気が流れるかも知れません。逆にそこを反面教師として観ることができれば、男子にとっては良い教訓になると思います(笑)。できれば女友だち同士か1人で観た方が、同じ女子としての目線でジンジャーとローズの青春時代を観ることができるでしょう。 |
本作はPG-12の作品なのでキッズは保護者の同伴が必要です。内容もエル・ファニング主演のティーンムービーだと油断すると、意外と浮気の場面や政治的な話も出てきてがっつり大人向けです。また高校生のジンジャーとローズの喫煙シーンや夜遊びのシーンがあるので、高校生以上のティーンでも「こういうことを今からしたらダメだからね」という念押しが必要です。そういう分別がきちんとできるティーンであれば、ジンジャーとローズに今の自分と周りの友だちを照らし合わせて観て、これから自分がどういう大人になるべきか考えてみると良いでしょう。 |
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2013.8.21 TEXT by Shamy