2012年1月28日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト 予告編
無茶おもしろかったです。137分という上映時間もあっという間でした。「8人の大統領が恐れた男」と映画のキャッチコピーにもありますが、フーバー長官が大統領の力に支配されないようにした方法や、あらゆる犯罪科学捜査方法を生み出したことなどが描かれていて、現代史がおもしろく感じました!今では当たり前になっている「犯罪者の指紋検出」「犯罪歴のデータ」を始め、操作のための盗聴についてなど、ここから始まっているなんて驚きでした。大統領に恐れられたとかは別としても、本当にすごい人だと思います。そして、それと同時に彼が生きた時代の苦難も描かれています。威厳を保つため、この時代の人間として生きていくため、本当の自分を曲げなければいけないという辛さ。そのことをちゃんとわかってくれている母と息子の愛情もじ〜んときました。そしてなんと言ってもラスト・シーン。これだけの功績を残してきても、心では孤独に生きてきた彼が、最後にだけ愛する人に精一杯の愛情を打ち明けられたことが救いでした。 そして、びっくりだったのがディカプリオのおじいちゃんぶり。メイクの力があるとは言え、本当におじいちゃんになっていて驚きました。シーンの割合としてもかなりのボリュームでおじいちゃんになってますから、役作りも大変だったんだろうなと思います。ナオミ・ワッツのおばあちゃん化もなかなかリアルでした。 本当に見応えのある映画で、ただの政治ものではなくて、人間ドラマとして楽しめる映画でした。さすが、クリント・イーストウッド監督!! |
ちょっと小難しいイメージがあるかも知れませんが、人間ドラマがメインなので、それほど難解なストーリーではありません。ちょっと映画の背景となっている世界史を知っていれば、あの時代、あの背景でこんなことが起こっていたのかと思うと、おもしろさが増してくると思います。なので、学生カップルさんは観る前にアメリカ現代史を一緒に図書館とかで勉強して、映画に行くと良いのではないでしょうか?親にも「勉強する」と言い訳して、図書館デートできますね(悪知恵ですね、すみません)。内容としては若干重いし、集中して観て欲しい内容ではありますので、映画を観る気合いのある日に観て欲しい作品です。 |
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©2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2011.12.3 TEXT by Myson