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ジャッカス／クソジジイのアメリカ横断チン道中

2014年3月29日より全国公開
パラマウントピクチャーズジャパン
公式サイト　　

私はMTVのテレビ版はあまり観ていませんでしたが、映画版の何作目からかジャッカスが好きになりました。今作はジャッカスはジャッカスでも、いつもの構成とは違い、86歳のエロジジイとその孫のロードムービーということで、いつもよりもストーリー性がある分、ジャッカス初体験の方にも観やすい内容だと思います。86歳で妻を亡くしてやっと自由になり“やりまくれる”と目論んだ“超エロジジイ”が、突然孫を預かることになり仕方なく彼を遠く離れた父親の元に送り届ける旅に出ます。ここで“さすがに8歳の孫が一緒だから、そんなに無茶はやらないでしょ”と油断していたら大間違い！前半はやっぱり常識人ならドン引き間違いナシの暴れっぷりです。ジャッカス好きにはこれくらい暴れてくれる方が嬉しいのですが、特にストリップクラブのシーンはいろんな意味でやばいです。まさに笑いながら悲鳴という感じ。そのほかも当然ながらいつも通り“やってはいけないこと”しかやりません（笑）。「全部最初から仕込んでんじゃないの？」と思いそうですが、アカデミー賞にもノミネートされたほどの特殊メイクでジョニー・ノックスヴィルはしっかり86歳のジジイに扮しているので、彼らの巻き添えになった人たちは本気で変なジジイと孫のコンビが来たと思い込んでいるようでした。今作は孫という遊び道具を最大限に活用して「子どもになんてことをやらすんだ！」というのがおもしろいのです（笑）。そして、ビリー役の子役ジャクソン・ニコル君がとても愛らしい。ラストの華麗なダンスは何度でも観てみたいほど見事です！ぜひ、一度もジャッカスを観たことが無い方も、本作からトライしてみてください。

まだ友達以上恋人未満か、つきあいが浅いうちに女子から誘うと変な誤解を受ける可能性があるので注意ですが、逆に彼もジャッカス好きならさらに距離がちぢまっちゃうかも（笑）。いつものジャッカスなら本気で汚いネタとかもあるのでほとんどの人は引くと思いますが、今回は一応ストーリー仕立てだし汚物系も作り物のようなのでその辺はほんの少しだけ安心して観られるでしょう。でも卑猥な言葉は飛び交うし、露骨な下ネタは満載なので、冗談が通じる人同士ならチャレンジしてみてください。

いつもだったらキッズは観られないR指定になっていることが多いのですが、今回はな、な、な、な、なんとR指定がないのです！それにキッズが主人公でもあるので余計に楽しめそうです。そもそも頭を使った笑いではないので、万国共通、大人から子どもまで笑える内容なのですが、おそらくお父さんやお母さんは子どもにはあまり見せたくないと思うでしょう。これはあくまでエンターテイメントとしてやっていて、絶対にマネをしてはいけないということは理解して楽しみましょう。