あり得ない話なのですが、おもしろかったです!”精子提供693回”という文字があったので、すごい下ネタ話だったらどうしようかと思っていたのですが(笑)、家族や友情の温かい話だったので安心しました。
主人公ダヴィット(パトリック・ユアール)が親の仕事をやらせてもらっているにも関わらずサボっていたり、音信不通にしていた恋人の家に夜中に押しかけたり、挙げ句大麻を育てたりと、冒頭からダメ男ぶりが発揮されていて「この人、大丈夫!?」と心配でした。さらに、若い頃に行った”精子提供”により子どもが533人もいることが判明し、「バカすぎるー(笑)」と思って観ていました。下ネタ以外でもちょこちょこおもしろいところがあり、結構笑えたシーンも多かったです。しかし、話が進むに連れて実際に子どもたちと関わっていくことで彼の心が動いてくるので、おバカな感じがだんだんとなくなっていき、後半は真剣に観てしまいました。このストーリーの軸に、ダヴィットとその子どもたちとの関係が描かれていますが、その影で支えてくれる恋人やダヴィットのお父さん、お兄さんたちとの関係の変化も描かれているので注目して観て欲しいです。
それと思わず気になってしまったのが、ダヴィットの子どもたちが結構イケメン揃いだった点です。「この父からその子!?」とツッコミたい気持ちもありますが(笑)、個人的にはバーで働いていて役者を目指す男の子がお気に入りです。他にもミュージシャンやプールの監視員の子などもなかなかのイケメンですので要チェック!
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デートで観ても楽しめると思いますが、下ネタも出てくるので初デートでは避けた方が良いかもしれません。ご夫婦や付き合いの長いカップルであればこのくらいの下ネタレベルはクリア出来るのではないかと思いますし、ストーリーそのものがおもしろく心温まる映画なのでぜひデートで観て欲しいです。また、子どもが出来た男性の心の変化が描かれている話なので、これから子どもが欲しいカップルにとってはお互いに良い勉強になるかも知れません。 |