2011年5月14日より全国公開
ショウゲート
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てっきりアマンダ・セイフライドが演じているソフィの恋愛が軸で展開するのかと思ってましたが、そうではなくてジュリエットの生家で50年ものあいだ誰にも見つからないまま残っていた手紙の送り主クレアというおばあちゃんの昔の恋人探しが軸に展開します。その恋人探しに同行するソフィが、その旅で自分に合う人はどんな人なのかを知り始める過程がおもしろかったです。結末はだいたい予想はつきますが、頭のなかでは結論が出ているのに行動に起こせないでいるソフィと同じような境遇の人にとって、良い疑似体験となる映画だと思います。 とはいえ、価値観はそれぞれなので誰もがこの映画の結末のようなタイプがよいというわけでもないと思います。この映画に登場する男性は両極端のタイプの2人で、一緒にいること、同じものを見ることを大事にするタイプ、男女それぞれに自分の夢は追いかけつつ干渉し過ぎず距離感を保ってつきあっていくタイプです。ソフィはその2人の迫間で揺れ動きます。はっきりとどっちが良いと自分でわかる人もいるかも知れないですが、私個人は両方の要素がバランス良く備わっている人が自分には嬉しいなあと都合の良い想像をしながら鑑賞しました(笑)。 『ロミオとジュリエット』的なストーリー要素は思ったよりも少なく、印象としては将来を考え始めた人、マリッジブル−になっている人、彼とあまり一緒にいられないことに悩んでいる人などが、「この人とずっと生涯一緒にいて幸せか」を客観視するのに良い参考となる内容だと思います。最後は予想していたものの、ちょっとキュンとしましたよ。私にもまだかろうじて乙女心やロマンチックのかけらは残っていたようです(笑)。とにかく女子の心にぐいぐいくる要素満載なので、ぜひ観てください。 |
ぜひデートで観て欲しいですが、彼氏や旦那さんが「普段から極力一緒にいてくれるタイプ」「あまり一緒にいる時間がなくそれでも大丈夫だと思っているタイプ」のどっちタイプかであなたが連れて行くべきかどうか判断してください。特に後者の場合「寂しい思いをさせてごめんね」と感じるか、「そんなこと言ってもしゃーないじゃん」と思ってしまうかで、鑑賞後の仲が左右されそうです。自分が普段あまり一緒にいられなくて寂しい気持ちをぶつける期待を持って一緒に鑑賞したのに、どうでも良いところを感想で言われたり、「まあ映画だからね」とか言われた日にゃ〜余計に悲しくなっちゃいますからね。ま、それは考えすぎだとしたら、とても素敵な映画なのでデートが良き雰囲気になると思いますよ。 |
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2011.3.15 TEXT by Myson