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2012年12月8日より全国公開
ギャガ
公式サイト 予告編
 ラッセ・ハルストレム監督作らしい、人生のほろ苦さと人間の温かさ、希望が静かに描かれた作品でした。「奇跡を信じなければ、奇跡は起こらない」「自分らしさを認めなければ、自分らしい人生は送れない」「欲しいものは欲しいと言わなければ、手に入らない」な〜んてことをしみじみと感じさせられる一作でした。観る前は、不可能なことに挑む人たちの熱いドラマがメインかと思いきや、思った以上にラブストーリーでした。でもそういう空気を前面に出すことなく、人の気持ちの変化の自然の流れのなかで、選択すべき人生を考えたときにどんな恋愛を選ぶかについて描かれているので、安直なラブストーリーに終わることなく、人間ドラマとして楽しめました。そして、「理論的には不可能ではない」という言い回しがよく出てくるのですが、これは魔法の言葉ですね。科学が進歩し、大昔にできなかったことは今ではたくさんのことが実現していることを考えると、たぶんこの世の中には不可能なことはないんじゃないかと思えてきます。そんなこんなで、仕事も恋も、人生で自分が望むことがあるならば、ほんの少しの可能性でも信じれば叶うと、希望を与えてくれる作品です。 |
 良質な映画なので、デートでぜひ観て欲しいとは思いますが、ストーリー的に若干支障が出る場合も考えられます。というのも「自分が心から望む人生（今送っている人生とは違う人生かも知れない）に最適な人」について描かれているので、現在関係を疑問視している相手と観るのはやめておいた方が良いでしょう。「この人こそ」と思えれば良いですが、観ている途中で「この人ではないな」と思ってしまうと、帰り道が気まずいです。今の人生に満足していて、今の人生に欠かせない相手と観るならぜひ一緒に鑑賞してください。 |
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2012.11.29 TEXT by Myson
