2018年3月10日より全国公開
東宝、アスミック・エース
公式サイト
原作を知らずに観ましたが、知念侑李、中川大志、小松菜奈など、今をときめく若手俳優達が主演ということから想像すると、この時代設定や、ジャズを題材にしている点が意外で、とても新鮮でした。知念侑李はピアノ、中川大志はドラムを演奏していますが、何ヶ月も練習したそうで、たくさん出てくる演奏シーンには完成度の高さを感じます。主人公達は高校生、男子2人に女子1人という設定から、三角関係になるのかなと思いきや、安易に恋愛映画に傾くことなく、友情を重点的に描いたストーリーが爽やかで、恋愛と友情に揺れる若者達の葛藤がリアルでした。中川大志が茶髪にして、鍛えられた身体を披露し、男らしさとあどけなさのあるキャラクターを演じていて、これまで演じてきたキャラクターのイメージとは違っている点にもご注目を。キャストから考えると学生世代がメインターゲットだと思いますが、時代設定やジャズを扱っている点で、シニア層まで楽しめるのではと思います。 |
一方通行な恋愛がいくつか描かれるので、友達以上恋人未満で、お互いの気持ちがまだはっきりわからない状態で一緒に鑑賞すると、複雑な気分になるかも知れません。でも、キャラクター達が気持ちをぶつけるシーンに勇気をもらえる部分もあるので、敢えて一緒に観て、自分を確かめてみるのもアリかなと思います。あと、音楽が好きなカップルにお薦めです。 |
恋愛に夢中になるお年頃の中高生が観るのにピッタリの作品です。友情も大事、恋愛もしてみたい、将来のことも考えなきゃいけない…。皆さんが悩むのと同じように、本作のキャラクター達も奮闘しているので、ティーンの皆さんにとってはより共感ポイントが多いと思います。それぞれの思いをどう遂げていくのか、本作を観て、勇気と希望をもらってください。 |
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2018.2.26 TEXT by Myson