2014年5月24日より全国公開
ピクチャーズデプト
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本作はサキノジュンヤ監督作、出演も濱田岳ほか日本人キャストですが、製作はアメリカと日本の合作で逆輸入作とされています。なので、日本でのシーンは日本語ですが、アメリカでのシーンではほぼ英語で撮られています。物語は、創業300年の酒蔵を継ぐことになったナオトが、その前に心残りになっていた恋愛に決着をつけるべくアメリカに元カノを探しに行くというもの。主人公のナオトはまずアメリカに住む親戚のもとに訪れ、口だけは達者な従兄弟のセバスチャンとともに元カノを探します。男が忘れられない女を追ってアメリカまで行くなんてすごく熱烈な恋愛ストーリーなのかと思いきや、いろんな意味で切ないというかあちゃ〜というオチが待っていて、とにかくこのナオトとセバスチャンがピュアってことがわかります。男子としてはモテるタイプでは決してないけれど、だからこそ共感しちゃう部分もあり、恋愛に不器用な人はナオトたちと同じ目線で本作を観て共感できると思いますよ。始めは生意気に見えたセバスチャンも最後はちょっとカワイイ奴に見えてきます。とにかく、きっかけは何にせよ、海外に旅に出るって自分に変化が起きて良いなと思える作品です。本作を観た後は、ぜひ海外でツアーではなく自由旅行をしてみてください。 |
デートで観ても気まずいシーンはないし、気楽に観られる内容です。上映時間も82分で観やすいですよ。ほろ苦い恋愛が描かれた作品ですが、これを観たからと言ってギクシャクするようなことはないと思います。参考になるとすれば、やっぱり言葉や態度でしっかり言わないと相手に伝わらないことってあるということ。何となく相手をわかっているつもりでもそうじゃないことがあるんじゃないかと、ふと考えるきっかけになると良いですね。 |
お酒をガンガン飲むシーンはありますが、教育上悪いというほどでもないので、キッズもティーンも観て問題は無いでしょう。外国に行くと、景色などを観光するのも良いですが、そこに暮らす人たちとふれあうのも旅の醍醐味。本作はそんな楽しさを教えてくれます。海外での経験は日本にいるときよりも不便なことや、わからないことがたくさんあります。だからこそ、自分が成長できるチャンス。本作の主人公も終わりの頃には少し男らしく見えるはずですが、皆さんも大きくなって自分で海外旅行に行けるようになったら、勇気を出して一人旅をしてみてください。 |
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2014.4.23 TEXT by Myson