2011年9月16日より全国公開
東宝東和
「聖域」「水」「3D」ってことで、水中に広がる美しいリアルな映像が楽しめるのか…と思いきや、こんなに怖い映画とは!『アバター』の映像に感動したので期待しすぎたかも知れませんが、生きるか死ぬかのサバイバル中心のストーリー展開なのですが、水中の奥行きとか3D寄りのスケールよりも、死に迫られた人々の描写の方がリアルでグロいです。個人的にはヴィクトリアという女性が危機に陥るシーンが1番痛かったしグロいなと思いました。よくある助け合いの精神よりも「我こそは助かりたい!」という方が先立っているキャラクターが多いのでハラハラします。スリルを味わうことを期待して観るならば楽しめるかも知れないですが、前述のように海の壮大さとか水中世界の美しさとかを期待して観たらビックリしちゃうでしょう。人間の狂気を描いている面ではリアルさは良く描かれていると思いますが、どちらを期待していたかで賛否両論分かれる部分ではないでしょうか。 あとプロであれば最新技術を駆使し撮影したシーンのすごさがわかるのかも知れないですが、私のようにメカに対して素人である者にはその凄さは正直わかりませんでした(ジェームズ・キャメロンごめんね)。フォローするとすれば、鑑賞後に近くにおられた方が「水中(の撮影や表現)は難しいんだよね」と言っていたので、そうなのかも知れないですね。 とちょい辛な批評になっちゃいましたが、女子的に楽しめそうなポイントを挙げておくと、かわいい顔をした青年ジョシュ君(主人公)が意外にもマッチョである点でしょうか。顔に似合わず、腕とか締まっており、目の保養となります(笑)。 |
ハラハラドキドキのアクション超大作によくある爽快感や楽しさよりも、リアル過ぎのグロい&エグいシーンが印象的なので、2人ともそういうのが大丈夫なら観に行くのもありでしょう。オープニングで映る洞窟の全容は凄いし、スケールの大きさを感じますが、脱出を試みている最中は結構狭いところを行き交うシーンばかりで脱出劇メインです。ふらっと入って観るにはちょっと辛いシーンもありますので、「今日は映画を観るぞ!」と思う日に観てください。 |
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2011.3.14 TEXT by Myson